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2018年10月6日(土)
東京競馬11レース(15時45分発走)
第4回 サウジアラビアロイヤルカップ(G3)
東京芝1600m 2歳限定
《枠順確定後追い切り展望》
※追い切り時計
内容はJRA-VANの調教動画提供サービスやスポーツ新聞から抜粋
1枠1番 シャドウエンペラー(牡2歳 和田竜二 55kg)
3日(水):栗東坂路4ハロン50.5-37.1-24.6-12.5
3日の栗東坂路で全体2番目に速い4ハロン50.5秒(自己最高タイムを2秒以上更新)という素晴らしい時計をマークした外国産のジャスタウェイ産駒。目一杯に追って2番時計をマークしたのであれば、評価を割り引く必要がありますけど、終始楽な手応えのまま、古馬顔負けの時計を叩き出しているのですから、余程具合が良いのだと思います。週末の天候が怪しくなっている中、タフな重馬場の新馬戦で着差以上に強い勝ちっぷりを見せた点は高く評価できますし、新馬戦を使った上積みもかなり大きいので、関東圏への輸送を無事にこなす事ができれば、勝ち負け必至の存在になるのでは?と考えています。
2枠2番 アマーティ(牝2歳 三浦皇成 54kg)
3日(水):美浦Wコース4ハロン52.9-38.6-12.9
単走での4ハロン追いになりましたが、馬場の違いがあるとはいえ、道中で折り合いを欠く形になった新馬戦の最終追い切り(美浦Wコース4ハロン56.6-41.5-14.0)よりも全体時計が3秒以上速くなったのはもちろん、道中の折り合いがスムーズについていた点も高く評価できると思います。新馬戦を使った事で馬体がスッキリしている印象がありますし、ラスト1ハロンの脚もしっかりしていましたから、牡馬相手のサウジアラビアロイヤルカップで上位争いに持ち込める程度の仕上がりにはあると思います。
3枠3番 ドラウプニル(牡2歳 モレイラ 55kg)
3日(水):栗東CWコース6ハロン84.4-68.3-53.2-39.5-12.6
大跳びの馬を多く輩出しているルーラーシップ産駒ならではの豪快なフットワークで栗東CWコースを駆け抜け、併走した障害OP・シシオウにきっちりと先着を果たしています。トップギアに入るまで時間を要するタイプですから、直線の長い広々とした東京芝コースに替わる点はプラスに働くでしょうし、前走のアスター賞は勝ったグレイシアが強すぎただけなので、グレイシア不在のサウジアラビアロイヤルカップで着順を上げる可能性も十分あるのではないでしょうか。
4枠4番 グランアレグリア(牝2歳 ルメール 54kg)
1日(月):美浦Wコース4ハロン54.8-40.3-13.4※動画なし
3日(水)に最終追い切りを行った馬がほとんどの中、圧倒的1番人気が予想されるグランアレグリアは週初めの月曜日に最終追い切りを敢行する、という珍しい形の調整過程になっています。9月初頭から美浦トレセンで乗り込みをスタートさせていますし、9月26日の1週前追い切り(美浦Wコース5ハロン71.0-55.0-41.0-12.9)でもラスト1ハロン12秒台というまずまずの走りを見せていますから、この馬なりのデキには仕上がっているのかな?という印象を持っています。ただ、追い切りで速い時計を出さない藤沢和雄厩舎とはいえ、中間の調整過程で水準以上の時計をほとんど出していない点は気掛かり…。暮れの阪神ジュベナイルフィリーズだけでなく、来年の桜花賞・オークスを見据えている馬なので、ステップレースのサウジアラビアロイヤルカップ時点で100%近いデキに仕上げるのは現実的ではありませんけど、軽めの追い切りだけでサウジアラビアロイヤルカップを勝てる器なのかどうか、というところを慎重に判断する必要がありそうです。
5枠5番 ドゴール(牡2歳 津村明秀 55kg)
3日(水):美浦Wコース5ハロン68.4-52.3-38.4-13.0
2歳新馬のラストクローザーと併せ、同入した状態でゴールを迎えました。同世代の馬と併せる形になっていますので、併走馬を一気に突き放す形になっていればベストだったのですが、余力たっぷりな手応えで道中を駆け抜けていた点は好感が持てましたので、最悪でも新馬戦と同程度の走りを見せる事ができるのでは?と考えています。ただ、スタートの出遅れ癖がある点は気掛かりですし、芝1400mの新馬戦の道中で気負いながら走っていましたから【●●●●●●●】を抱えた状態で距離延長の一戦を迎える点がどうか、という印象を持っています。
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6枠6番 サムシングジャスト(牝2歳 横山典弘 54kg)
3日(水):栗東CWコース6ハロン81.4-65.2-51.3-38.5-12.7
3頭併せの最内から追い上げる形になり、1.1秒先行していたハギノアップロード(2歳未勝利)には0.4秒後れを取ったものの、ラストまでしっかりとした脚取りを維持していましたので、水準以上のデキには仕上がっていると思います。新馬戦は2着馬との着差が半馬身という接戦になりましたが、直線で進路が塞がってしまい、追い出しが遅れる不利を受けたにも関わらず、進路を確保したところからスパッとキレる末脚を披露していましたから、道中をスムーズな形で立ち回る事ができれば、新馬戦以上のパフォーマンスを発揮する事になっても全く驚けないと思います。
7枠7番 セグレドスペリオル(牡2歳 川又賢治 55kg)
3日(水):栗東CWコース4ハロン53.2-38.8-12.4
古馬500万下・オースミハナチャンを0.7秒追走し、余裕のある手応えのまま、併走馬を突き放す、という水準以上の内容の最終追い切りを敢行。未勝利戦勝利を経てのサウジアラビアロイヤルカップ参戦になりますが、併走した古馬相手に余裕たっぷりの手応えで先着を果たしているように、キャリアを積み重ねるにつれて、徐々に走りが良化しているのは明らかですから、グランアレグリアをはじめとする強敵がそろった中でも、この馬の実力を如何なく発揮できる状態には仕上がっていると思います。
8枠8番 トーラスジェミニ(牡2歳 吉田隼人 55kg)
4日(木):美浦Wコース4ハロン56.4-39.8-13.0
3kg減の恩恵がある木幡育也騎手とコンビを組んだ8月12日の未勝利戦(新潟芝1800m)で待望の初勝利を挙げたキングズベスト産駒。直線の長い新潟芝コースで未勝利を突破していますので、東京芝コースへのコース替わりは歓迎材料になりますけど、前走のアスター賞でドラウプニルに0.6秒という大きな差をつけられていますから、完成度が低い現状で互角以上の走りを見せるのは難しいと思います。
《追い切りランキング》
1位 シャドウエンペラー
(パワフルな脚取りで坂路を登板!新馬からの上積み確実!)
2位 ドラウプニル
3位 アマーティ
4位 サムシングジャスト
5位 ドゴール
《最終予想オッズ》
①人気 グランアレグリア 1.3倍
②人気 ドラウプニル 6.4倍
③人気 シャドウエンペラー 7.0倍
④人気 アマーティ 16.3倍
⑤人気 サムシングジャスト 22.7倍
《展開予想》
前走でハナを奪った馬が1頭もいない、というメンバー構成になっていますから、どの馬が逃げる事になっても不思議ない状況ではありますが、瞬発力勝負で分が悪い伏兵・トーラスジェミニや奇策に打って出るケースが多い横山典弘騎手騎乗のサムシングジャストが果敢にハナを奪う可能性も十分あるのでは?と考えています。でも、どの馬が逃げるにしても、2歳戦特有の超スローペースになる可能性が極めて高いので、レースの上がり3ハロンの順位が着順に直結する、というシンプルな流れになりそうです。
《最終予想》
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過剰人気しそうな状況ですけど、芝1600mの持ち時計(1分33秒7)が抜きん出ているこの馬の地力の高さを信頼する事にしました。道悪馬場になった時の対応がポイントですけど、サウジアラビアロイヤルカップは開幕週の初日に組まれていますので、雨の量が多くなっても、ボコボロした馬場になる可能性は低いですし、楽な形で好位のポジションを確保し、未勝利戦圧勝のダノンファンタジーを子供扱いした新馬戦の勝ちっぷりはとにかく凄かったですから、中間の調整過程が微妙な情勢でもしっかりと勝ち上がってくれると思います。
対抗⇒シャドウエンペラー
栗東坂路での最終追い切りで驚異的な数字を叩き出し、新馬戦以上のデキに仕上がっている事が確実なこの馬を対抗評価にします。極端な道悪馬場になれば、この馬が本命馬を逆転する可能性もありますし、パドックでイレ込むタイプでもありませんから、長距離輸送も難なくこなしてくれるはず。能力は本命馬の方が上だと思いますけど、前走からの上積みという点ではこの馬が一番ですので、デキの良さで本命馬を苦しめる走りを見せ、ワンツーフィニッシュを決めてほしいです。
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