【スプリングステークス2018】予想オッズ/レース展望/出走予定馬分析/1着予想/距離延長歓迎で天敵不在の状況がプラスに働くアノ馬が台頭!

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2018年3月18日(日)

中山競馬11レース(15時45分発走)

第67回 フジテレビ賞 スプリングステークス(GⅡ・皐月賞トライアル)

中山芝1800m・3歳限定

 

《スプリングステークスのレース展望》

 

今週日曜の中山競馬メインレースは皐月賞トライアルのスプリングステークス!1着から3着までの馬に牡馬クラシック第一戦・皐月賞の優先出走権が与えられる、という重要な一戦になります。ナリタブライアンやメイショウサムソン、オルフェーヴルといった後に日本ダービーを優勝する名馬が勝ち馬として名を連ねている名物レースで、3年前の2015年にはキタサンブラックがスプリングステークスで重賞初制覇を果たし、大ブレイクするきっかけをつかんでいます。今年の顔ぶれを見てみると、昨年末の朝日杯フューチュリティステークスでダノンプレミアムに次ぐ2着の座を死守したステルヴィオのほか、マイルの絶対王者・モーリスの全弟にあたるルーカス、関東の名門・藤沢和雄厩舎が送り出すゴーフォザサミットといった能力確かな逸材が集結しているだけでなく、500万下のセントポーリア賞を快勝した道営馬・ハッピーグリンの参戦も決定し、例年以上の盛り上がりを見せています。ハイレベルな決着となった弥生賞組に負けないくらいの熱戦を期待したいですね。

 

《予想オッズ》

 

①人気 ステルヴィオ    3.1倍

②人気 ルーカス      4.5倍

③人気 ゴーフォザサミット 7.0倍

④人気 ハッピーグリン   7.7倍

⑤人気 レノヴァール    10.6倍

⑥人気 カフジバンガード  13.4倍

⑦人気 エポカドーロ    25.6倍

⑧人気 ライトカラカゼ   37.0倍

⑨人気 コスモイグナーツ  41.9倍

⑩人気 バールドバイ    58.3倍

 

《出走予定馬分析》

 

ゴーフォザサミット

2012年にGⅡ・産経大阪杯を制するなど、1600m~2000mの重賞戦線で上位争いを続けていたショウナンマイティの半弟前走・共同通信杯は4番人気4着という微妙な結果になってしまいましたけど、スタートで後手を踏むアクシデントがあった中での4着でしたから、五分以上のスタートを切る事ができれば、前走以上の走りを見せても全く驚けないと思います。デビュー2戦目の未勝利戦で中山芝1800mコースを見事クリアしているので、前走からのコース替わりも問題ありませんし、3ヶ月の休み明け初戦を叩いた上積みが見込める状況もプラスに働くのではないでしょうか。

 

ステルヴィオ

重賞勝ちこそありませんが、サウジアラビアロイヤルカップと朝日杯フューチュリティステークスでダノンプレミアムに次ぐ2着を確保するなど、いつ重賞を勝ってもおかしくないくらいの実績を挙げている新種牡馬・ロードカナロア産駒。「ロードカナロア=短距離」というイメージを持っている方が多いかと思いますが、ステルヴィオは道中の追走に苦労するタイプですから、道中の追走が楽になる芝1800m程度の中距離レースが最も合うのでは?と考えています。直線が短い中山芝コースへの対応がカギになりますけど、ダノンプレミアム以外には負けた事がない、という点は大きな強調材料になるはずです。

 

ハッピーグリン

昨年8月にコスモス賞(OP)で勝ったステルヴィオから0.2秒差の3着に健闘した実績を持つ道営競馬所属のローエングリン産駒。道営馬でありながら、ダート戦ではイマイチな結果が続いているのですが、久しぶりの芝レース参戦となった前走・セントポーリア賞(500万下)で馬群の外から一気の差し切り勝ちを決めているように、「芝>ダート」という傾向が色濃くなっている馬ですので、道営所属であっても侮る事はできません。コスモス賞で先着を許したステルヴィオをはじめとするJRAのエリートが出走しますから、一気の相手強化に対応できない可能性もありますけど、3着馬までに与えられる皐月賞への優先出走権をゲットできるのかどうか、というところに注目が集まります。

 

ルーカス

2015年にJRA賞・年度代表馬のタイトルを獲得するなど、芝1600m~芝2000m前後の距離で目覚ましい活躍を見せたモーリスの全弟にあたる超良血馬。兄・モーリスはキャリアを積み重ねるにつれて良化していった、という典型的な晩成型で、ルーカスもモーリスと同じような晩成型である可能性が高いので、本領発揮するのはクラシック路線を終えた後になるかもしれません。ただし、前走・ホープフルステークスは最終追い切りの時に放馬する、という痛すぎるアクシデントが響いての6着でしたから、ホープフルステークス時よりも順調な調整過程を歩んでいる今回は前走凡退からの巻き返しがあっても驚けません。

 

レノヴァール

スプリングステークスと同じ中山芝1800mで行われた若竹賞(500万下)で2着との差(クビ)以上の強さを感じさせる走りを見せたハーツクライ産駒。今回のライバルとなるステルヴィオやルーカスほどのスケールの大きさは感じませんけど、使える脚が一瞬の分、直線が短い小回りコースはベストだと思いますし、前走で中山芝1800mを経験している、という点はプラスに働くはずですから、安易に軽視してしまうのは危険だと考えています。

 

《レース展望から見るスプリングステークスの1着予想》

 

ステルヴィオ

後方待機策から一気の追い込みをかける、という極端な脚質ですから、小回りの中山芝コースで上手く流れに乗れるのかどうか、というところが大きなポイントになりますけど、天敵のダノンプレミアム不在という状況が追い風になりそうなこの馬の台頭に期待したいです。これまで芝1600mのレースを主戦場としていましたが、ペースが速くなりやすい芝1600mだとレースの流れに乗り損ねる面が出ていましたので、前走から200m距離が伸びる今回こそが最大の狙い目になるのでは?と予想しています。