2018年2月17日（土）
東京競馬11レース（15時45分発走）
第68回 ダイヤモンドステークス（GⅢ）
東京芝3400m 4歳以上・ハンデ
《ダイヤモンドステークスのレース展望》
今週土曜日の東京競馬場のメインレースは芝3400mの条件で行われる究極の持久力戦・ダイヤモンドステークス！ダイヤモンドステークスの翌日に今年初のGⅠレース・フェブラリーステークスが控えている事もあり、私を含め「ダイヤモンドステークスでフェブラリーステークスの軍資金を稼ぎたい！」と意気込んでいる方も多いのではないでしょうか。昨年は関東の名門・堀宣行厩舎に所属しているアルバートが58kgという厳しいハンデをもろともしない走りを見せ、51kgの軽ハンデだったラブラドライト以下を圧倒し、自身3つ目となる重賞タイトルを奪取し、昨年末に達成したステイヤーズステークス3連覇の偉業へとつながる走りを披露しています。今年の顔ぶれを見てみると、過去にダイヤモンドステークスを2勝しているフェイムゲームのほか、堀宣行厩舎の2連覇を託されたマウントロブソンや血統的に長距離戦が合いそうなレジェンドセラーなど、日本競馬界を代表するステイヤーが勢ぞろいしているレースですので、究極の持久力戦にふさわしい好勝負を展開してくれる事でしょう。
《予想オッズ》
①人気 フェイムゲーム 3.8倍
②人気 レジェンドセラー 4.0倍
③人気 ソールインパクト 5.6倍
④人気 プレストウィック 8.7倍
⑤人気 リッジマン 10.6倍
⑥人気 ヤマカツライデン 16.0倍
⑦人気 ラブラドライト 25.4倍
⑧人気 ホウオウドリーム 26.9倍
⑨人気 グランアルマダ 30.7倍
⑩人気 ハッピーモーメント 34.1倍
《出走予定馬分析》
ソールインパクト
2走前のアルゼンチン共和国杯でスワーヴリチャードに次ぐ2着を確保しているほか、GⅢレースでも3着2回をマークしている芦毛の6歳牡馬。2歳時の東スポ杯2歳ステークスでサトノクラウン相手に0.1秒差の接戦に持ち込んだ事もある実績馬ですけど、前走・日経新春杯は不利な外枠に入っていたとはいえ、見せ場を作る事すらできず、12頭立ての11着に敗れてしまいました。前走の敗因がつかめない状況ですので、能力が落ちている可能性も否定できませんが、今回は長距離輸送をする必要がない東京競馬場でのレースになりますし、道中の折り合いに問題のないタイプで、芝3400mの長距離にも対応できるはずですので、前走大敗からの一変があっても驚けないと思います。
フェイムゲーム
2014年・2015年のダイヤモンドステークスを連覇するなど、芝の長距離重賞レースで何度も上位争いした経験を持つ8歳セン馬。前走・ステイヤーズステークスは2着に敗れているものの、先着を許したのが昨年のダイヤモンドステークスを制したアルバートでしたから、前走は勝った相手が強すぎたがゆえの敗戦、という解釈をすべきだと思います。3走前の目黒記念で約2年3ヶ月ぶりの勝ち星を挙げているように、一時期の不振を脱している状況ではありますが、今回はかなり厳しいハンデを背負う可能性が高くなっていますので、相手関係云々というよりも、フェイムゲーム自身に課せられたハンデをどう克服するのか、というところがポイントになるのでは？と予想しています。
プレストウィック
2走前のアルゼンチン共和国杯では勝ち馬・スワーヴリチャードから1.0秒差の9着に敗れているものの、アルバートやフェイムゲームといった長距離重賞レースの常連組を相手にした前走・ステイヤーズステークスで3着を確保し、ハイレベルな重賞にもメドを立てています。これまでの戦績を振り返ってみると、北海道の洋芝コースや道悪馬場で好結果を残していますから、高速馬場でのレースになると苦戦を強いられる一方、時計の掛かる馬場でレースに臨む事ができれば、ステイヤーズステークス3着時並みの実力を発揮する、という事になりますよね。よって、ダイヤモンドステークス当日の芝コースの時計が掛かっている場合は買いで、高速馬場になっていた場合は消し、というハッキリとした扱いが必要になる馬だと思います。
リッジマン
地方の門別競馬出身で、2歳時にはクローバー賞（OP）で2着に入った実績を持っていますが、2015年11月にJRAへ転入してからはレベルの低い条件戦でくすぶり続ける、というもどかしい日々を送っていました。しかし、昨夏の北海道シリーズから徐々にレース運びに安定感が出てきて、52kgという軽いハンデが味方したとはいえ、前走・万葉S（OP）で勝ち馬・トミケンスラーヴァから半馬身差の2着というまずまずの結果を残し、長距離レースのオープン特別で互角に戦えるメドを立てています。今回は前走よりも一気に相手が強くなる状況ですから、楽な戦いにはならないと思いますけど、長距離適性の高さはメンバー屈指のものがありますので、上位争いする事になっても驚けないと思います。
レジェンドセラー
芝3000m以上の長距離戦に出走するのは今回が初めてになりますけど、父ルーラーシップ、母父スペシャルウィークというスタミナ色の濃い血統の持ち主ですし、道中の折り合いに問題のあるタイプでもありませんから、芝3400mという条件はピッタリだと思います。重賞初挑戦となった前走・アメリカジョッキークラブカップで7着に敗れている事もあり、「重賞レースでは頭打ちなのでは？」というジャッジをしている方がいらっしゃるかもしれません。でも、芝2200mという距離が短すぎた事と器用さが求められる小回りの中山芝コースに対応できなかった事が前走の敗因でしたので、前走から一気の距離延長と広い東京芝コースに替わる今回は巻き返しがあっても驚けないのではないでしょうか。
《レース展望から見るダイヤモンドステークスの1着予想》
レジェンドセラー
重賞レースでの実績がほとんどない状況ですけど、凡退した前走からの大幅なコース替わりが魅力的なこの馬の台頭に期待しています。昨年末に1600万下条件を勝ち上がったばかりの格下ですが、晩成型の血統らしく、1戦ごとにレース内容が良くなっている段階ですから、実績馬と斤量差があるハンデ戦であれば、一発あってもおかしくないのでは？と予想しています。ポイントはレース当日の馬体重。前走はデビュー以来最高の馬体重で、良化の余地を残している状態でしたので、前走よりも馬体重が絞れている事がダイヤモンドステークスで好走するための絶対条件になります。
