【チューリップ賞2018】追い切り後見解/枠順確定後見解/展開予想/最終1着予想/2週連続で好内容の追い切りを見せているアノ馬が2歳女王を負かす!

f:id:jikuuma:20180304124704j:plain

 

2018年3月3日(土)

阪神競馬11レース(15時35分発走)

第25回 チューリップ賞(GⅡ・桜花賞トライアル)

阪神芝1600m(外回り)3歳牝馬限定

 

《追い切り後展望》

 

昨年末の阪神ジュベナイルフィリーズで上位入線したラッキーライラック・リリーノーブル・マウレアの3頭はいずれも最終追い切りで見栄えのする動きを見せていたのですが、その中でも昨年末から急成長した事をうかがわせる動きを披露したのは栗東CWコース5ハロン68.2秒・ラスト1ハロン11.5秒という好時計をマークしたリリーノーブルでした。レース間隔が詰まっていて満足な追い切りができなかった阪神ジュベナイルフィリーズ時よりも良い状態でレースに臨めますので、今回も注意する必要があると思います。2歳女王・ラッキーライラック栗東CWコース6ハロン82.4秒という上々の時計をしっかりとした脚どりで叩き出し、好調さをアピール。昨年末よりも急激に良くなった、という印象こそありませんが、良い意味で好状態を維持しているのは間違いないと思います。クイーンカップでまさかの凡退を喫したマウレア美浦Wコース5ハロン66.9秒という時計をマーク。前走はやや軽めの最終追い切りだったものの、今回は3頭併せでビッシリ追い、強い負荷のかかる追い切りを消化していますので、前走以上の仕上がりになっているのではないでしょうか。新馬戦を勝ち上がったばかりのサラキア栗東CWコース6ハロン81.8秒・ラスト1ハロン11.7秒という水準以上の時計を馬なりの手応えで叩き出しました。新馬戦よりも大きな上積みが見込める状況ですから、阪神ジュベナイルフィリーズ上位3頭と互角の走りを見せる可能性も十分あると思います。

 

《追い切り後見解》

 

4枠4番 マウレア(武豊騎手)

阪神ジュベナイルフィリーズ3着の実績があるだけでなく、アユサン(2013年桜花賞優勝)の全妹という良血馬である事から、3歳牝馬路線の主役候補として名前が挙がっていたディープインパクト産駒ですけど、前走・クイーンカップ(5着)で1番人気を裏切ってしまい、評価が急落しています。最終追い切りの動きは前走よりも明らかに良くなっていますから、前走以上の走りを見せるのは確実だと思いますけど、ラッキーライラックやリリーノーブルといった阪神ジュベナイルフィリーズで先着を許した馬もいますし、クイーンカップで高速決着に弱い事を示してしまいましたから、速い時計が出ている今の阪神芝コースへの対応が大きなポイントになると思います。

 

5枠5番 ラッキーライラック(石橋脩騎手)

メンバー唯一の3勝馬で、昨年末の阪神ジュベナイルフィリーズを制しているオルフェーヴル産駒が桜花賞トライアル・チューリップ賞で年明け始動を迎えます。実戦で気の悪い面を見せる産駒が多くなっている新種牡馬のオルフェーヴルですけど、ラッキーライラックは良い意味でオルフェーヴル産駒らしくない優等生で、道中の折り合いもバッチリですし、瞬発力勝負だけでなく持久力勝負にも対応できる、という非の打ち所がないレース運びを過去3戦で披露しています。ただし、新馬戦の頃から完成度が高かった馬ですから、他馬との成長力の差で逆転を許す事になっても不思議ないと思います。

 

7枠8番 シグナライズ(ルメール騎手)

昨年のチューリップ賞を制したソウルスターリングと同じフランケル産駒。新馬戦3着、2戦目の未勝利戦2着、とデビュー当初は詰めの甘い部分を見せていましたが、キャリア3戦目で無事に勝ち上がると、2走前の秋明菊賞(500万下)で2着に2馬身半差をつける圧巻のレース運びを見せ、オープンクラスに昇級しました。重賞レースで勝負強さを発揮するルメール騎手とのコンビですから、阪神ジュベナイルフィリーズ組に負けないくらいの人気を集める事になるでしょうけど、蹄鉄がズレるアクシデントがあったとはいえ、前走・紅梅ステークス(OP)4着の内容がイマイチでしたから、現段階で重賞を勝ち切るだけの実力は持ち合わせていないのでは?という懸念もあります。

 

 

8枠9番 リリーノーブル(川田将雅騎手)

パワータイプの馬を多く輩出しているルーラーシップ産駒らしく、500kg近い雄大な馬体を誇り、パドックでは牡馬顔負けの迫力を見せている素質馬です。父ルーラーシップ・母父クロフネというパワー寄りの血統ですけど、前走・阪神ジュベナイルフィリーズで上がり3ハロン33.9秒の末脚を披露しているように、瞬発力勝負にも対応できるタイプですから、速い時計が出やすい今の阪神芝コースも全く問題ないのではないでしょうか。最終追い切りの動きも素晴らしく、中1週の厳しいローテだった阪神ジュベナイルフィリーズ時よりも状態が上がっていますので、最大のライバル・ラッキーライラックを負かす事になっても驚けません。

 

8枠10番 サラキア(池添謙一騎手)

2012年に無傷の4連勝でドイツオークスを制した欧州競馬屈指の名牝・サロミナを母に持つディープインパクト産駒。メンバーで唯一となるキャリア1戦の馬ですから、ライバルとのキャリアの差が実戦でどんな影響を及ぼすのか、というところが最大のポイントになるでしょうけど、新馬戦を使った事で追い切りの動きが良化していますし、阪神芝1600mはディープインパクト産駒が得意にしている条件でもありますので、苦手にしているスタートを五分に出る事ができれば、キャリア不足という弱点を払拭するような走りを見せても全く驚けないと思います。

 

《最終予想オッズ》

 

①人気 ラッキーライラック 2.3倍

②人気 リリーノーブル   3.5倍

③人気 マウレア      5.1倍

④人気 サラキア      8.6倍

⑤人気 シグナライズ    12.4倍

⑥人気 スカーレットカラー 17.0倍

⑦人気 レッドランディーニ 41.9倍

⑧人気 サヤカチャン    46.3倍

⑨人気 カレンシリエージョ 63.7倍

⑩人気 ウインラナキラ   147.1倍

 

《展開予想》

 

徹底先行型がサヤカチャンしかいない状況ですけど、最近のサヤカチャンはスタート後の行き脚がつかないケースも多くなっていますので、サヤカチャンがスタートダッシュに失敗してしまうと、上位人気のラッキーライラックやリリーノーブル・マウレアあたりが押し出される形でハナを奪う可能性もあるのでは?と考えています。ただ、どの馬がハナを奪うにしても極端なハイペースにはならないでしょうから、道中は淡々としたスローペースで流れていくのではないでしょうか。よーいドンの瞬発力勝負になる可能性が極めて高い状況ですから、過去のレースで速い上がり3ハロンを計測していたのかどうか、というところを事前にチェックしておきましょう。

 

《チューリップ賞の最終1着予想》

 

リリーノーブル

3戦3勝の2歳女王・ラッキーライラックがライバルたちをねじ伏せる、という見解が大半を占めている状況ですけど、ここは1週前追い切り(栗東坂路4ハロン53.1秒)と最終追い切りで抜群の動きを見せているように、生涯最高のデキにある可能性が極めて高いこの馬がラッキーライラック相手に土をつけるのでは?と予想しています。ラッキーライラックよりも後ろの位置取りになりそうなところが引っ掛かりますが、今に阪神芝コースは外からの差しも決まっている状況はプラスに働くはずですから、桜花賞の前哨戦から圧巻の走りを見せてくれる事でしょう。