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2018年8月19日(日)
小倉競馬11レース(15時25分発走)
第53回 テレビ西日本賞 北九州記念(G3)
小倉芝1200m 3歳以上ハンデ
《追い切り後展望》
※追い切り時計
内容はJRA-VANの調教動画提供サービスから抜粋
芝1200mの短距離重賞になりますので、スピード感あふれる走りを最終追い切りで披露する馬が大半を占めていたのですが、疲れがたまりやすい夏場という事を考慮してか、ビシビシと追う形の最終追い切りではなく、オーバーワークにならない事を重要視している陣営が多くなっているように感じました。その中で最も見栄えのする動きを見せていたアサクサゲンキ(栗東坂路4ハロン52.7-38.3-25.0-12.4)を最終追い切りの推奨1番手に取り上げます。4ハロン51秒台・2ハロン24秒台というハイラップで走る事ができる馬ですから、4ハロン52.7秒という全体時計はやや物足りない感じがしますけど、暴投でご紹介した通り、オーバーワークを避ける形になったにも関わらず、水準以上の全体時計をマークした点は高く評価できますし、鞍上が仕掛けてからの反応も上々でしたので、叩き3戦目で型通りに調子が上向いた中でどんな走りを見せるのか、というところに注目しています。最終追い切りの推奨2番手にはナガラフラワー(栗東CWコース5ハロン69.5-52.2-37.7-11.8)をピックアップ。9番人気2着という激走を見せた前回のGⅢ・CBC賞時の最終追い切りも良い動きを見せていたのですが、前走好走の反動を感じさせないキビキビとした動きを披露していました。CBC賞時の調子がかなり良かったので、前走以上のデキを望むのは酷かもしれませんけど、好調子だった前走時と遜色ないデキに仕上がっているのは間違いありませんから、人気薄で好走した前走の走りがフロックじゃない事を北九州記念で証明するかもしれません。最終追い切りの推奨3番手にはナリススターワン(栗東CWコース5ハロン66.2-50.5-36.8-11.8)を抜てきします。CBC賞でブービー負けした馬を最終追い切り評価の上位に推奨するのはナンセンスかもしれませんが、一杯に追われた中で最後の最後までしっかりとした脚取りで栗東CWコースを駆け抜けていた点は好感が持てますし、前年の北九州記念で2着に好走しているコース巧者でもありますから、デキの良さを活かしての激走があっても驚けないのでは?と考えています。序盤に折り合いを欠く場面こそあったものの、終いのキレ味が上々だったアレスバローズ(栗東坂路4ハロン(55.7-39.7-25.2-12.0)も重賞連勝を狙えるデキにありますし、アイビスサマーダッシュ3着時と同じくラスト1ハロンで11秒台の好時計をマークしたナインテイルズ(栗東坂路4ハロン52.2-37.3-23.8-11.9)も良い意味で平行線の仕上がりにあると思います。
ダイアナヘイローなど
他の上位人気馬の追い切り診断はこの後のコーナーで!
《追い切り後見解》
1枠1番 ゴールドクイーン(牝3歳 古川吉洋 51kg)
前走:バーデンバーデンカップ(OP・福島芝1200m)1番人気2着
小倉競馬場に事前入厩している馬で、最終追い切り(小倉ダートコース5ハロン69.0-55.4-41.2-12.8)も軽めの内容に留めています。レース前にテンションが上がりやすいタイプですから、長距離輸送の必要がない事前入厩の形で北九州記念に出走する、という作戦は好感が持てますし、新設重賞の葵ステークスを勝っているにも関わらず、51kgの軽いハンデに留まった点もプラスに働きそうですが、厳しい暑さが続いているとはいえ、最終追い切りの内容が軽すぎるところが気掛かり…。また、近2走は単騎で逃げる形に持ち込んでいますが、今回はテンの速い徹底先行タイプが勢ぞろいしていますので、同型との先行争いに敗れ、控える競馬をするしかない状況に追い込まれてしまうと苦しいかもしれません。
2枠3番 ダイアナヘイロー(牝5歳 武豊 55.5kg)
前走:函館スプリントステークス(GⅢ・函館芝1200m)4番人気9着
函館スプリントステークスで9着に凡退していますけど、スタートで出遅れただけでなく、絶好の手応えで直線をむいたのに、進路が完璧に塞がってしまう、という不利だらけのレースになってしまいましたから、前走の凡退は度外視可能だと考えています。小倉競馬場に事前入厩してから最終追い切り(小倉芝コース5ハロン66.4-51.2-37.0-11.1)を敢行する、という流れは1年前と全く同じですし、1年前の最終追い切りの映像と比較してみても、追い切りの動き自体は1年前よりも良くなっていましたので、3戦2勝の小倉芝1200mで一変する可能性も十分あると思います。ただ、1年前は53kgのハンデだったのに対し、今年は1年前よりも2.5kg重い55.5kgのハンデを課される事になっていますから、重いハンデに苦労する可能性も考えておきたいです。
5枠9番 ラブカンプー(牝3歳 和田竜二 51kg)
前走:アイビスサマーダッシュ(GⅢ・新潟芝1000m)2番人気2着
アイビスサマーダッシュで好結果を出し、古馬相手の重賞で通用するメドを立てた3歳牝馬。葵ステークスで先着を許したゴールドクイーンと同じハンデ(51kg)というのは解せませんけど、【2-3-0-0】の芝1200mで前走以上の結果を望んでいる方も多くなっているのではないでしょうか。ただ、最終追い切り(栗東坂路4ハロン54.2-39.0-25.3-13.0)で一杯に追われたにも関わらず、併走したダイメイプリンセスにあっさり先着を許してしまった点はいただけません。12日(日)に栗東坂路4ハロン54.4-39.7-26.1-13.1というまずまずの時計を出しているので、極端な調子落ちがあるとは思えませんが、アイビスサマーダッシュ2着時の最終追い切りでは併走相手のダイメイプリンセスに最後まで食い下がっていましたから、前走よりも乏しい内容の最終追い切りだった事を踏まえた上で取捨選択をするようにしてください。
6枠11番 ダイメイプリンセス(牝5歳 秋山真一郎 55kg)
前走:アイビスサマーダッシュ(GⅢ・新潟芝1000m)1番人気1着
新潟の直線競馬で圧倒的な強さを見せている馬ですから、前走からのコース替わりはあまり歓迎できませんけど、ワンターンの芝1200m戦でも3勝を挙げていますし、楽な手応えでラブカンプーを置き去りにした最終追い切りの内容がかなり良かったのは間違いありませんので、不安視されているコース替わりの要素をデキの良さで一蹴してしまう可能性も十分あると思います。ポイントはゲート。2走前のCBC賞はスタートで微妙に立ち遅れてしまい、両端から他馬に挟まれる、という難しい状況になっていましたから、五分以上のスタートを切り、中団前めのポジションを確保できるのかどうか、というところが勝負の分かれ目になりそうです。
7枠14番 アサクサゲンキ(牡3歳 松若風馬 53kg)
前走:CBC賞(GⅢ・中京芝1200m)3番人気4着
昨夏の小倉2歳ステークスを優勝しているコース巧者で、初めて古馬と対戦したCBC賞でも勝ち馬・アレスバローズから0.4秒差の4着に滑り込み、古馬相手でも通用する事を証明してくれました。最終追い切りの推奨1番手に抜てきしているように、近走以上の仕上がりにあるのは間違いないですし、CBC賞時とハンデが据え置き(53kg)になった点も魅力的ですけど、3歳になってから【●●●●●●●】が酷くなっている点がどうしても引っ掛かります。今回は松若風馬騎手と初めてコンビを組みますので、初騎乗のジョッキーが新たな一面を引き出してくれるかもしれませんが【●●●●●●●】はそう簡単に治るものではありませんから、不安要素を抱えた上位人気馬である事を把握した状況で取捨の判断をするようにしましょう。
栗東坂路での最終追い切りの動きが
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《最終予想オッズ》
①人気 ダイアナヘイロー 3.5倍
②人気 アサクサゲンキ 4.1倍
③人気 ダイメイプリンセス 4.8倍
④人気 ラブカンプー 7.3倍
⑤人気 ゴールドクイーン 8.5倍
《展開予想》
最内枠からゴールドクイーン・ダイアナヘイロー・ナインテイルズ・アクティブミノル・ラブカンプー・トウショウピスト、という徹底先行型が集結していますので、どの馬がハナを奪う事になっても、前半600m通過32秒台のハイペースになる可能性が高いのでは?と予想しています。でも、極端なハイペースになったとしても差しが決まるとは限らないところが小倉芝1200mの難しいポイントで、今週末の小倉芝コースのレース傾向をしっかりチェックして、先行馬が残りやすい馬場なのか、それとも外からの差しが決まりやすい馬場なのか、というところを北九州記念の前に見極めておく必要があります。
《最終予想》
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ハイペース必至のメンバー構成になっている中、差し・追い込み脚質に有利なレース展開になった前走で前半600m通過32秒台のハイペースを先行し、僅差の3着に粘り切る、という負けて強しの内容を見せたこの馬を本命に抜てきします。2年以上勝ち星から遠ざかっている状況ですけど、古馬混合のGⅢで2着1回・3着2回というまずまずの結果を残していますし、2歳時に超人気薄で重賞制覇を決めた過去もありますから、骨っぽい相手がそろった北九州記念で役不足になる事はないでしょうし、最近は1分7秒台の高速決着にも対応できるようになっているので、速い決着時計が予想される今回も引き続き期待できるのではないでしょうか。
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