2018年4月1日（日）
阪神競馬11レース（15時40分発走）
第62回 大阪杯（GⅠ）
阪神芝2000m（内回り）・4歳以上定量
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《大阪杯のレース展望》
今週日曜のメインレースは阪神芝2000mの中距離GⅠ・大阪杯！GⅠ昇格初年度となった2017年は歴代最多の獲得賞金を誇るキタサンブラックが年明け初戦のハンデをもろともしない圧巻の走りを見せ、GⅠへと格上げされた大阪杯初代チャンピオンの座を奪取していますけど、前年王者のキタサンブラックはもう現役を退いていますから、今年の大阪杯から「ポスト・キタサンブラック」に名乗りを挙げる有力馬が登場するのでは？と期待しています。今年の顔ぶれを見てみると、昨年のジャパンカップを制したシュヴァルグラン、M・デムーロ騎手とのコンビで悲願のGⅠ初制覇を目指すスワーヴリチャード、復権を目論むGⅠ・2勝馬のサトノダイヤモンド、高速決着となった昨年の皐月賞を優勝しているアルアインなど、好メンバーが集結していますので、昨年以上に見応えのある熱戦を展開してくれるのではないでしょうか。
《予想オッズ》
①人気 スワーヴリチャード 2.6倍
②人気 サトノダイヤモンド 3.7倍
③人気 アルアイン 4.0倍
④人気 シュヴァルグラン 6.7倍
⑤人気 ペルシアンナイト 10.8倍
⑥人気 ミッキースワロー 12.4倍
⑦人気 ダンビュライト 15.0倍
⑧人気 トリオンフ 17.3倍
⑨人気 ウインブライト 20.9倍
⑩人気 ゴールドアクター 33.8倍
《出走予定馬分析》
アルアイン（川田将雅騎手）
500kgを超える雄大な馬体が魅力的な4歳のディープインパクト産駒。GⅠ初制覇を果たした昨年の皐月賞から4連敗を喫していますけど、2000m前後の距離がベストの馬ですし、2戦2勝の好相性を誇る阪神芝コースで戦える状況であれば、連敗をストップする事になっても驚けないのでは？と考えています。川田将雅騎手との初コンビとなった前走・京都記念は2着に敗れたものの、休み明け初戦で馬体が緩かった事と、雨の影響でタフな馬場になってしまった事が大きな敗因ですから、叩き2戦目で状態が上昇しているはずの今回こそが最大の狙い目になるのではないでしょうか。
サトノダイヤモンド（戸崎圭太騎手）
2017年3月の阪神大賞典1着以降、1年以上勝ち星から遠ざかっているディープインパクト産駒の大将格・サトノダイヤモンドがキタサンブラックを負かした2016年有馬記念以来となるGⅠタイトル奪取を目指します。復活が期待された前走・金鯱賞は勝ったスワーヴリチャードから0.3秒差の3着に敗れていますから、「まだ本調子じゃないのでは？」とお考えの方も多いでしょうけど、メンバー中最速の上がり３ハロン（33.7秒）をマークしていたように、前走は休養明け初戦としては悪くない内容でしたし、金鯱賞を叩いた上積みが見込めるだけでなく、3戦3勝の阪神芝コースで戦える今回は前走凡退からの変わり身があっても不思議ないのでは？と考えています。あとは初コンビとなる戸崎圭太騎手と息が合うのかどうか、というところだけでしょう。
シュヴァルグラン（三浦皇成騎手）
キタサンブラックやレイデオロなど、超豪華メンバーがそろっていた昨年のジャパンカップでGⅠ初制覇を果たし、現役トップクラスの実力を持っている事を証明してみせた6歳のハーツクライ産駒。前走・有馬記念は3着に敗れていますけど、直線でスワーヴリチャードに馬体を寄せられる不利があった中で3着を確保しているのですから、前走の凡退は度外視可能と考えるべきでしょう。ただし、今回は万全な状態に仕上がっていない年明け初戦であるのはもちろん、中央GⅠ未勝利の三浦皇成騎手への乗り替わり、2015年8月以来となる芝2000m戦、とこれまでのレース以上に不安要素が多い一戦になりますから、予想外の凡退を喫する可能性も捨てきれません。
スワーヴリチャード（M・デムーロ騎手）
シュヴァルグランやアルアイン、サトノダイヤモンドといったGⅠホースに負けないくらいの実績（日本ダービー2着など）を誇る4歳のハーツクライ産駒。サトノダイヤモンドと初めて対戦した前走・金鯱賞は道中で折り合いを欠く場面がありながらも、直線で確かな末脚を披露し、3つ目の重賞タイトルをゲットしていますので、キャリア4勝のうち2勝を挙げている得意距離の芝2000mで行われる大阪杯で悲願のGⅠ初制覇を期待する声も多くなっていますけど、スワーヴリチャードは「右回り＜左回り」という傾向が色濃くなっているタイプですから、得意の左回りコースから苦手な右回りコースに替わる点がマイナスになる可能性を考量する必要がありそうです。
ペルシアンナイト（福永祐一騎手）
2走前のGⅠ・マイルチャンピオンシップで鮮やかな差し切り勝ちを決めたハービンジャー産駒の4歳・ペルシアンナイトが福永祐一騎手との初コンビで大阪杯にエントリーします。前走・中山記念は5着に敗れていますが、休み明け初戦で完調じゃなかったのはもちろん、スタートで出遅れ、道中のポジションが悪くなってしまった事が敗因ですから、休み明け初戦の前走を使って状態が上向いている今回は前走5着からの変わり身が期待されています。ベスト距離は芝1600mだと思いますけど、芝2000mの皐月賞で2着という結果を残しているように、芝2000mは許容範囲内の条件ですので、前走で凡退している状況であっても、軽視できない存在である事には変わりないと思います。
《レース展望から見る大阪杯の1着予想》
スワーヴリチャード
連対率100％の左回りコースから連対率50％の右回りコースに替わる点がどうか、というところが引っ掛かりますけど、潜在能力の高さはピカイチ、というこの馬の台頭に期待しています。これまでは中団やや後方のポジションから差し切る、という極端なレーススタイルを貫いていましたけど、道中で気負う面があったとはいえ、中団より前めのポジションで流れに乗る競馬が前走で出来ていたように、脚質に幅が出ている状況であれば、道中の立ち回りの上手さが要求される阪神芝2000mの条件も問題ないのでは？と予想しています。叩き2戦目で前走以上のデキが見込める現状なら、苦手な右回りコースを克服する事になっても全く驚けません。
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