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天皇賞秋(G1)
最終予想
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2018年10月28日(日)
東京競馬11レース(15時40分発走)
第150回 天皇賞秋(G1)
東京芝2000m 3歳以上定量
《枠順確定後追い切り展望》
※追い切り時計
内容はJRA-VANの調教動画提供サービスやスポーツ新聞から抜粋
1枠1番 ステファノス(牡7歳 オドノヒュー 58kg)
24日(水):栗東CWコース6ハロン84.3-67.6-52.4-38.1-11.6
1週前追い切り(栗東坂路4ハロン53.6-39.1-25.6-12.8)で活気あふれる動きを見せていましたので、久々の前走(毎日王冠4着)を叩かれた上積みが見込める状況だと思いますけど、栗東CWコースでの最終追い切りで終いにビッシリ追われたにも関わらず、ラスト1ハロンの反応がやや物足りなかったところが気掛かり…。6年ぶりに短期免許を取得したコルム・オドノヒュー騎手とのコンビ結成で更なるジャンプアップを期待したいところですが、前走の最終追い切りの動きの方が良く見えましたから、今回は評価を割り引きたいです。
2枠2番 ブラックムーン(牡6歳 横山典弘 58kg)
24日(水):栗東CWコース6ハロン85.9-66.9-54.8-40.6-12.5
初めて芝2000mの距離を走る事になりますが、芝1800mで【2-1-1-0】という結果を残していますし、大跳びで道中の追走に手間取る面が多々ありましたので、芝2000mへの距離延長で新味を見せてくれる可能性も否定できないと思います。ただ、最終追い切りの終いの反応が悪すぎましたから、状態面の上積みは見込めません。
3枠3番 ヴィブロス(牝5歳 福永祐一 56kg)
24日(水):栗東坂路4ハロン56.4-41.3-26.4-12.9
終い重点の内容で、やや平凡な全体時計に留まっていますけど、1週前追い切り(栗東坂路4ハロン52.9-38.7-24.9-12.1)で水準以上の時計をマークしていますので、最終追い切りの全体時計が遅くなったところは特に気になりませんし、ラストまで高い集中力を維持した形で栗東坂路を駆け上がっていましたから、宝塚記念4着以来、約4ヶ月の休養明け初戦という状況でも上々のデキに仕上がっているのでは?と考えています。
4枠4番 レイデオロ(牡4歳 ルメール 58kg)
24日(水):美浦Wコース5ハロン68.4-52.4-38.6-13.0
ラスト1ハロン13.0秒という終いの時計はやや物足りませんけど、鞍上が追い出してからの反応も上々で、この馬らしいスパッとキレる末脚を繰り出していましたので、良い形の最終追い切りを敢行した、という見方が妥当だと思います。ただ、各メディアで報じられている通り、1週前追い切りの最中、鞍上が歩様の乱れを察知し、追い切りを途中で取りやめる、というまさかのアクシデントに見舞われた影響が気になるところ。1週前追い切りをキャンセルした直後に乗り込みをスタートさせていますから、状態面の変動があるとは思えませんけど、1週前の時点で強い負荷をかけられなかったところは大きな誤算ですので、中間の調整過程に狂いが生じた事を踏まえた上で取捨選択をするようにしてください。
4枠5番 スワーヴリチャード(牡4歳 M・デムーロ 58kg)
24日(水):栗東CWコース7ハロン98.3-82.3-66.8-51.8-38.4-11.9
抜群の時計を叩き出した1週前追い切り(栗東CWコース6ハロン79.1-63.1-49.5-36.2-12.2)よりも時計面では見劣りしますが、終い重点の内容になった最終追い切りで意欲の7ハロン追いを敢行し、ラスト1ハロン11.9秒の好時計をマークしていますので、水準以上のデキに仕上がった状態で天皇賞秋当日を迎える事ができそうです。今春から急激に力をつけているわけではありませんけど、良い意味で好調時の状態を維持しているのは間違いですし、スムーズな形でレースを運ぶ事ができれば、大阪杯に続いてのGⅠ制覇を決める事になっても驚けないのではないでしょうか。
5枠6番 マカヒキ(牡5歳 武豊 58kg)
24日(水):栗東坂路4ハロン54.9-40.6-26.7-13.4
最終追い切りの場所が栗東坂路という調整過程は2016年のGⅠ・日本ダービーを勝った時と同じ形になります。1週前追い切り(栗東CWコース6ハロン80.2-65.1-50.6-36.9-11.6)で速い時計をマークしていますから、最終追い切りで平凡な時計に留まったのも納得できるのですが、ラスト2ハロン(26.7秒-13.4秒)の時計がやや物足りない点が引っ掛かります。日本ダービーの時の最終追い切り(栗東坂路4ハロン52.9-38.5-24.7-12.1)よりも遅い全体時計に留まった中、絶好調時の走りを再現する事ができるのでしょうか。
5枠7番 アルアイン(牡4歳 北村友一 58kg)
24日(水):栗東坂路4ハロン51.5-37.5-24.5-12.1
1週前追い切り(栗東坂路4ハロン51.8-38.1-24.7-11.9)で速い時計を出したのに引き続き、最終追い切りでも栗東坂路4ハロン51秒台の好時計をマーク。前走(オールカマー2着)から最終追い切りの場所を栗東坂路に変更しているのですが、坂路主体の調整方法に切り替えた直後のオールカマーでレイデオロ相手に僅差の競馬をしているのですから、調教パターンを切り替えた影響はそこまで大きくないのかな?という印象を持っています。道中の立ち回りの上手さで勝負するタイプなので、瞬発力勝負になりやすい東京芝コースへのコース替わりはあまり歓迎できませんけど、前走以上に攻めた調整過程を歩んでいますから、デキの良さで不向きなコースを克服できるのかどうか、というところが大きなポイントになりそうです。
6枠8番 ダンビュライト(牡4歳 戸崎圭太 58kg)
24日(水):栗東坂路4ハロン53.5-38.4-24.7-12.5
同厩のミッキーロケットと併せ馬を敢行し、併走遅れの形になってしまいましたが、攻め駆けするミッキーロケット相手に最後の最後まで粘り強く食い下がる走りを見せていましたから、久々だった前走(オールカマー3着)を叩いた上積みが見込める状態で天皇賞秋当日を迎える事ができそうです。前走のスタートで出負けするなど、父ルーラーシップと同じゲート難の不安を露呈する形になっていますけど、新コンビを結成する戸崎圭太騎手が課題のスタートを上手く決める事ができれば、強敵ぞろいの天皇賞秋でも上位争いを演じるかもしれません。
6枠9番 サングレーザー(牡4歳 モレイラ 58kg)
24日(水):栗東坂路4ハロン58.5-41.5-26.0-13.1
栗東・浅見秀一厩舎はレース1週前の日曜日に実質的な最終追い切りを済ませるケースが多く、厩舎のエース格であるサングレーザーも21日(日)に栗東坂路4ハロン51.6-37.3-24.2-12.3という水準以上の時計を叩き出しています。15日(月)にも栗東坂路4ハロン51.6-36.8-24.0-12.3の好時計をマークしていますので、前走(札幌記念1着)から約2ヶ月のレース間隔が空いている状況でも上々のデキに仕上がっている可能性が高い、と考えています。ただ、札幌記念は距離損の大きなレースになってしまったマカヒキ相手にハナ差の辛勝でしたし【●●●●●●●】点も引っ掛かりますから、百戦錬磨のモレイラ騎手が騎乗する状況でも取りこぼしがあるかもしれません。
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7枠10番 キセキ(牡4歳 川田将雅 58kg)
24日(水):栗東CWコース5ハロン67.5-51.7-37.9-11.5
デビュー以来最高の馬体重(504kg)で出走した前走(毎日王冠3着)時は最終追い切りでもやや緩慢な動きを見せていたのですが、余裕残しの前走を叩いた今回の最終追い切りでは1年前の菊花賞を勝った時の姿を彷彿とさせる抜群のキレ味を発揮し、前走からの大きな上積みが見込める状況になっています。毎日王冠の道中で折り合いを欠く場面がありましたので、前走からの距離延長への対応がポイントになりますが、芝2000m前後の中距離戦がベストですから、多少の距離延長も無難にこなしてくれるのでは?と考えています。
7枠11番 ミッキーロケット(牡5歳 和田竜二 58kg)
24日(水):栗東坂路4ハロン53.2-38.2-24.5-12.3
京都大賞典での復帰を予定していましたが、出走態勢が整わず、ぶっつけ本番で天皇賞秋にエントリーする事になりました。中間の調整の進み具合に気を配る必要がありますけど、1週前追い切り(栗東坂路4ハロン50.9-36.6-24.0-12.0)に引き続き、馬なりの手応えのままだった最終追い切りでダンビュライト相手に悠々先着を果たすなど、順調な調整過程を歩んでいますので、久々の一戦でも好調子を保った状態で天皇賞秋に臨む事ができそうです。
8枠12番 サクラアンプルール(牡7歳 田辺裕信 58kg)
24日(水):美浦Wコース5ハロン68.5-52.5-38.0-12.2
2連覇が懸かっていた札幌記念で6着に敗れたものの、57.5kgの厳しいハンデを課された2走前のGⅢ・函館記念で僅差2着を確保するなど、健在っぷりをアピールしている7歳のベテランホース。元から攻め駆けするタイプとして知られているとはいえ、美浦Wコースの最終追い切りでラスト1ハロン12.2秒という時計はかなり優秀ですから、凡退した札幌記念以上のデキで天皇賞秋に出走する事ができるのではないでしょうか。
8枠13番 アクションスター(牡8歳 大野拓弥 58kg)
24日(水):美浦Wコース5ハロン69.9-54.4-40.0-13.1
美浦・和田勇介厩舎に転厩してから2戦目を迎える8歳の古豪。半年ぶりの実戦となった前走(毎日王冠11着)時の最終追い切りよりも機敏な動きを見せていましたので、前走を叩いた上積みが見込める状況ではありますが、今回のメンバー構成では実績下位の存在ですし、大外枠を引いてしまった点もマイナスですから、今回も苦戦を強いられる事になるでしょう。
《追い切りランキング》
1位 スワーヴリチャード
(久々でも上々の仕上がり!2週連続で好調教!)
2位 キセキ
3位 サングレーザー
4位 サクラアンプルール
5位 ミッキーロケット
《最終予想オッズ》
①人気 スワーヴリチャード 2.8倍
②人気 サングレーザー 4.0倍
③人気 レイデオロ 4.7倍
④人気 マカヒキ 7.3倍
⑤人気 ミッキーロケット 11.5倍
《展開予想》
13頭の少頭数になっただけでなく、確たる先行馬不在の天皇賞秋になりますので、どの馬がハナを奪う事になっても、前半1000m通過60秒台半ば~61秒台という遅めのペースになる可能性が高いのでは?と予想しています。スローペースからの瞬発力勝負になりやすい東京芝コースですから、東京芝コースでのコース実績をチェックするのはもちろん、速い上がり3ハロンが要求されたレースで好結果を残してきた馬の台頭に注意したいところです。
《最終予想》
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右回りコースでの実績もありますけど、左回りコースで【3-2-1-0】(複勝率100%)という抜群の相性を誇っていますし、最終追い切りだけでなく、1週前追い切りでも見栄えのする動きを披露しているこの馬を本命に抜てきします。デビュー当初からゲート難の不安がつきまとっている馬なので、五分以上のスタートを切る事ができるのかどうか、というところが最大のポイントになりますが、古馬になってからはスタートで出負けするケースも減っていますし、東京芝コース特有の瞬発力勝負を大得意にしていますから、スローペース濃厚のメンバー構成になったところもこの馬の好走を後押しする材料になっています。
穴馬⇒キセキ
休養明け初戦だった前走時の最終追い切りとは見違えるような動きを今回の最終追い切りで披露し、大幅な変わり身が見込めるこの馬を穴馬候補筆頭に抜てき!道中の折り合いをしっかりつけて、末脚を溜める形に持ち込めれば、前走以上に強豪がそろった天皇賞秋でも上位争いに加われるはずですし、別定戦から定量戦に替わる点もプラスなので、前走に引き続いて3着以内を確保できる状況がそろった今回こそが最大の狙い目になるのではないでしょうか。
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