【阪急杯2018】追い切り後見解/枠順確定後見解/展開予想/最終1着予想/距離短縮が魅力的で状態もかなり良いアノ馬で勝負!

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2018年2月25日(日)

阪神競馬11レース(15時35分発走)

第62回 阪急杯(GⅢ)

阪神芝1400m(内回り)4歳以上・別定

 

《追い切り後展望》

 

昨年は12頭という寂しい頭数になってしまいましたけど、今年は2年ぶりにフルゲート18頭がエントリーしていますので、例年以上に激しいバトルを展開してくれるのでは?と期待しています。短距離色の濃い馬が多くなっていますから、どの馬も軽快な脚色の最終追い切りを消化していましたが、その中で最も良い動きを見せていたのは栗東坂路4ハロン52.9秒・ラスト1ハロン11.7秒という申し分ない時計を叩き出したモズアスコットです。速い時計をマークしただけでなく、力強いフットワークで坂路を駆け上がっていましたので、年明け初戦でも良い状態で出走する事ができそうです。モズアスコットと人気を分け合うレッドファルクス美浦Dコース5ハロン68.3秒という水準以上の時計をマークしました。体付きもシャープでしたから、一息入った中での一戦でも上々の仕上がりで出走してくるのではないでしょうか。他では、栗東坂路で軽快な動きを披露したシュウジ、レーヌミノルと激しいスパーリングを消化したムーンクレスト、併走馬に遅れを取ったものの、集中した走りを見せていたディバインコードのデキが良く見えましたが、道中掛かり気味だったカラクレナイと栗東坂路4ハロン51.8秒という時計の割には動きが緩慢に見えたダイアナヘイローの2頭は不安の残る形の最終追い切りになってしまいました。

 

《追い切り後見解》

 

3枠6番 レッドファルクス(川田将雅騎手 58kg)

スプリンターズステークスで2連覇を達成しているほか、高松宮記念や安田記念といった他のGⅠレースでも3着に入った事がある、という阪急杯のメンバーの中でナンバーワンの実績を持つ馬です。明け7歳になりましたけど、最終追い切りの動きを見る限り、年齢からくる衰えは全く感じなかったので、7歳という年齢だけで軽視してしまうのは危険です。実績上位の分、別定で58kgという他馬より重い斤量を背負いますが、4走前のGⅡ・京王杯スプリングカップで58kgを背負って快勝していますので、斤量面の問題は全くないと思います。ただし、芝1400mの持ち時計(1分22秒1)は阪急杯のメンバーの中でワースト3位となっていますから、時計が速くなる開幕週の絶好馬場への対応が大きなポイントになりそうです。

 

6枠12番 ディバインコード(岩田康誠騎手 56kg)

重賞勝利こそありませんが、2歳時にGⅡ・京王杯2歳ステークスで3着を確保しているほか、3歳時のGⅢ・アーリントンカップでも3着に入るなど、デビュー間もない頃から重賞レースで上位入線した経験を持つ明け4歳牡馬です。5走前のNHKマイルカップで10着に敗れていますので、強豪との実力差を見せつける可能性もありますけど、芝1400mのレースでは3着以下に敗れた事が1度もありませんし、ディバインコードが苦手にしている瞬発力勝負になってしまった前走・東京新聞杯でも勝ち馬・リスグラシューから0.3秒差の5着に健闘しているように、古馬相手の重賞レースにメドを立てている状況であれば、勝ち負けに持ち込んでも不思議ないのでは?と予想しています。

 

7枠13番 ダイアナヘイロー(武豊騎手 54kg)

今月末で定年を迎える栗東・福島信晴厩舎最後の重賞レース出走となります。昨春から一気に実力をつけていき、6走前の戎橋特別(500万下)から4連勝でGⅢ・北九州記念を制していますが、近2走はいずれも二桁着順に敗れていますので、4連勝を決めた時の状態に戻っているのかどうか、というところが大きなポイントになります。最終追い切りの動きがやや緩慢でしたから、本調子に戻るのはまだ先なのかな?という印象がありますけど、ここ一番で勝負強さを発揮する武豊騎手とのコンビでもありますし、決着時計が速くなる開幕週の絶好馬場で戦える点はプラスに働くと思いますので、近2走大敗から激変する可能性も否定できません。

 

7枠15番 カラクレナイ(池添謙一騎手 54kg)

昨年のフィリーズレビュー勝ちなど、阪神芝1400mで2戦2勝という抜群のコース相性を誇る明け4歳牝馬のカラクレナイが古馬相手の一戦で約1年ぶりの重賞タイトル奪取にチャレンジします。近2走(京都金杯6着・シルクロードステークス4着)はまずまずの結果を残していますけど、京都芝コースよりも阪神芝コースでパフォーマンスを上げるタイプですから、得意コースで馬券圏内に食い込んでくる可能性は十分あると思います。ただし、最終追い切りの道中で折り合いがついていなかったので、前走から200m距離が伸びてしまうと、最後の最後にスタミナ切れを起こす可能性も否定できないのでは?と考えています。

 

8枠17番 モズアスコット(ルメール騎手 56kg)

イスラボニータやダンスディレクターといった豪華メンバーがそろっていた前走・阪神カップで4着に敗れ、連勝が4でストップしてしまいましたが、阪神カップでマークした1分19秒9という決着時計は今回のメンバーの中で2番目に速いタイムでしたので、前走は相手が悪かった一戦と判断する事ができますし、阪神カップで先着を許した馬が1頭も出てこない状況であれば、重賞レース2度目のチャレンジで重賞タイトルをゲットする事になっても全く驚けないと思います。まだ馬体が完成していない馬なので、タフな直線急坂コースをクリアできるのかどうか、というところが気掛かりですけど、最終追い切りでパーフェクトな動きを見せているように、状態は絶好調ですから、過剰人気気味の状況でも侮れない存在になるはずです。

 

《最終予想オッズ》

 

①人気 レッドファルクス 2.6倍

②人気 モズアスコット  3.0倍

③人気 ディバインコード 6.4倍

④人気 カラクレナイ   7.0倍

⑤人気 ダイアナヘイロー 11.9倍

⑥人気 モーニン     14.8倍

⑦人気 ヒルノデイバロー 17.4倍

⑧人気 シュウジ     22.5倍

⑨人気 アポロノシンザン 35.9倍

⑩人気 ムーンクレスト  72.3倍

 

《展開予想》

 

8枠16番という不利な枠を引いてしまいましたが、前走・阪神カップで前半600m通過33.6秒というハイペースの逃げを打ったアポロノシンザンがハナを奪う形になり、平均よりもやや速めのペースでレースが流れていくのでは?と予想しています。単騎で逃げるアポロノシンザンを追うのはニシノラッシュやミッキーラブソング、ムーンクレストといった伏兵勢になりそう。レッドファルクス・モズアスコットという上位人気馬は中団よりも後方のポジションで末脚を溜める事に徹するでしょうし、7枠を引いたダイアナヘイローやカラクレナイは前に壁を作りにくい状況ですから、道中で折り合いが上手くつくのかどうか、というところが大きなポイントになります。

 

《阪急杯の最終1着予想》

 

ディバインコード

重賞レースで3着2回というもどかしい結果が続いているものの、昨秋あたりからレース内容が良化しているだけでなく、脚質が自在でどんなレース展開にも対応可能なこの馬を中心視します。果敢に先行した前走・東京新聞杯は差し馬有利のレース展開になったのですが、先行馬の中で最先着となる5着を確保しているように、今は状態がかなり良くなっていますから、状態の良さをフルに活かす事ができれば、レッドファルクスやモズアスコットという強者相手であっても互角以上の走りを見せてくれるのでは?と予想しています。芝1400mでは【2-1-2-0】で複勝率100%という好結果を残していますので、前走から200m距離が短くなる点もプラスに働くと思います。