【きさらぎ賞2018】予想オッズ/レース展望/出走予定馬分析/1着予想/前走からの上積みが大きいアノ馬が上位人気に応える!

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2018年2月4日(日)

京都競馬11レース(15時35分発走)

第58回 きさらぎ賞(GⅢ・NHK賞)

京都芝1800m(外回り)・3歳限定別定戦

 

《きさらぎ賞のレース展望》

 

スペシャルウィークナリタトップロードサトノダイヤモンドといった歴史に残る名馬が勝ち馬として名を連ねている関西の出世レース・きさらぎ賞が今週の京都競馬のメインレース!昨年は関西の名門・池江泰寿厩舎に所属しているディープインパクト産駒・サトノアーサーと2週前のAJCCで重賞初制覇を果たした音無秀孝厩舎のダンビュライトによる一騎打ちムードが漂っていたものの、道悪馬場を味方につけた6番人気の伏兵・アメリカズカップが上位人気馬のお株を奪う激走を見せ、重賞タイトルを奪取しています。今年の顔ぶれを見てみると、デイリー杯2歳S(GⅡ)2着の実績が光るカツジのほか、ダノンマジェスティサトノフェイバーニホンピロタイドレッドレオンといった新馬戦の勝ちっぷりが鮮やかだった馬はもちろん、2走前の萩S(OP)でホープフルS勝ちのタイムフライヤーに次ぐ2着を確保したオーデットエール、デビュー前から高い評価を与えられていたM・デムーロ騎手騎乗のディープインパクト産駒・グローリーヴェイズ、重賞レースの経験が豊富なスラッシュメタルなど、将来性あふれる逸材が勢ぞろいしていますので、きさらぎ賞を好走した馬の今後にもご注目ください!

 

《予想オッズ》

 

①人気 ダノンマジェスティ 2.1倍

②人気 グローリーヴェイズ 3.0倍

③人気 カツジ       3.7倍

④人気 レッドレオン    11.3倍

⑤人気 サトノフェイバー  23.2倍

⑥人気 ノーブルカリナン  25.9倍

⑦人気 エポカドーロ    30.4倍

⑧人気 ニホンピロタイド  39.5倍

⑨人気 ラセット      53.3倍

⑩人気 オーデットエール  61.8倍

 

《出走予定馬分析》

 

カツジ(松山弘平騎手)

ディープインパクト産駒全般が苦手にしている道悪馬場で行われた新馬戦(京都芝1600m)でキッチリと勝ち上がり、2戦目のデイリー杯2歳S(GⅡ)では後にGⅠのホープフルSで2着に好走ジャンダルム相手に互角の競馬を披露し、世代トップクラスの実力を持っている事を証明してみせたカツジ。母・メリッサは芝1200mで活躍していたスプリンターでしたから、前走よりも200m距離が延長される点がどうか、という懸念はあるものの、同世代相手のレースであれば距離延長をこなす可能性も十分あるのではないでしょうか。また、今回は約3ヶ月の休み明け初戦になりますけど、栗東CWコースで行った1週前追い切りで6ハロン82.2秒・ラスト1ハロン11.6秒という上々の時計を叩き出していますので、申し分ない状態できさらぎ賞に出走してくるのは間違いないと思います。

 

サトノフェイバー(古川吉洋騎手)

2018年1月6日の新馬戦(京都芝2000m)で圧巻の逃げ切り勝ちを決めたゼンノロブロイ産駒の牡馬・サトノフェイバー。併走していた古馬の1600万下・メイショウバッハをあっという間に置き去りにする、という超ド級の追い切りを新馬戦直前に披露した事で話題を集めた馬ですけど、追い切りの動きがそのまま実戦に結びついていましたから、新馬戦勝ち直後の重賞レース挑戦となる今回もマイペースの逃げを打つ事ができれば、好勝負必至だと思います。栗東CWコースでの1週前追い切りで6ハロン78.7秒という古馬顔負けの猛時計を叩き出しているように、状態も絶好調ですから、侮れない存在になる事は間違いないでしょう。

 

ダノンマジェスティ(松若風馬騎手)

昨年、GⅠ・皐月賞を制したアルアインの全弟にあたる超良血馬・ダノンマジェスティ。2017年12月24日の新馬戦(阪神芝1800m)ではまずまずのスタートを切り、道中は馬群の中で折り合いをつける事に専念。直線で馬群の外に持ち出すと兄・アルアイン譲りの驚異的な瞬発力を披露して、後続を一気に突き放す、という豪快な勝ちっぷりを披露しました。まだ1戦しか経験していない馬ですけど、新馬戦の上がり3ハロンのラップタイムを見てみると、「11.3秒-11.2秒-11.0秒」という急坂の阪神コースではなかなか出せない時計をマークしていますし、栗東坂路で行った1週前追い切りでは4ハロン53.3秒という水準以上の時計を叩き出していますから、キャリアが浅い状況であっても、他馬との能力の違いであっさり勝ってしまう事になっても全く驚けないと思います。

 

ニホンピロタイド(幸英明騎手)

2018年1月14日の新馬戦(京都芝1600m)を道中3番手の位置から早め先頭という強気の競馬で押し切る、という内容の濃い勝ちっぷりを見せたブラックタイド産駒・ニホンピロタイド。2012年のジャパンカップダート(GⅠ)を制したニホンピロアワーズがいる、というダート色の濃い血統の持ち主ですから、上がりの速い瞬発力勝負になってしまうと対応できないかもしれません。でも、キャリア1戦の馬にしてはスタートがかなり上手ですし、道中の折り合いも問題ないので、前走から200m距離が伸びる点はプラスに働くはずです。今回は相手が一気に強くなる一戦ですから、2着3着争いに加わるのがやっと、という状況ですけど、将来性の高い馬だと思うので、きさらぎ賞後のレースでも注目しておいてください。

 

レッドレオン(岩田康誠騎手)

2018年1月8日の新馬戦(京都芝1600m)では、レース中盤から徐々に先行集団へと追い上げていく、という積極的な立ち回りを見せ、残り200m地点で先頭に立ち、後続の追い上げをなんとか振り切りました。瞬発力勝負に強い傾向がある小柄なディープインパクト産駒ですので、道悪馬場だった新馬戦は道中の追走に苦労していましたけど、そんな厳しい状況でもしっかりと勝ち切っているのですから、得意なはずの良馬場できさらぎ賞当日を迎える事ができれば、新馬戦以上の走りを見せる可能性も十分あると思います。ただし、今回はダノンマジェスティやカツジといったスケールの大きな逸材がそろっていますので、1着でゴールする、というイメージは浮かびません

 

《レース展望から見るきさらぎ賞の1着予想》

 

ダノンマジェスティ

かなりの人気を集める事になりますので、馬券的な妙味は全くないかもしれませんけど、前走の勝ち方が鮮やかだったこの馬の台頭に期待しています。前走好走の反動を考慮する必要がありますが、中間の調整過程を見る限り、順調な形で調整が進んでいるのは間違いない、という状況ですので、前走の反動よりも前走からの大きな上積みが見込めるのであれば、馬券の買い目から外す必要はないのでは?と予想しています。スローペースからの瞬発力勝負になりやすい京都芝1800m外回りコース、という条件もピッタリですし、ここでしっかりと結果を出して、皐月賞や日本ダービーへとつながっていく走りを期待したいです。