【アンタレスステークス2018】枠順確定!追い切りから見る1着予想/坂路で見栄えのする動きを披露したアノ馬が得意の道悪で着外続きに終止符!

f:id:jikuuma:20180414204727j:plain

 

2018年4月15日(日)

阪神競馬11レース(15時30分発走)

第23回 アンタレスステークス(GⅢ)

阪神ダート1800m・4歳以上別定

 

↓1日1回応援クリックお願いします(^^)

 

《追い切り後展望》

 

今年のアンタレスステークスのポイントは「長期休養明けグレイトパールの取捨」。過去のレース結果を見る限り、今回のメンバー構成では一枚実力が抜けている存在ですけど、約11ヶ月の休養を挟んだ中での実戦になりますから、最終追い切りでどんな動きを見せていたのか、というところを気にしている方も多いかと思います。でも、グレイトパール(栗東CWコース6ハロン83.7秒)は上々の全体時計を叩き出したものの、終始楽な手応えだった併走馬にあっさり後れを取る、という完調には程遠い内容の最終追い切りになってしまいました。腹回りも若干余裕がありましたし、アンタレスステークスは実戦勘を取り戻すための叩き台、という意味合いが大きいと思いますので、あまりおすすめできません。追い切り面で推すポイントが見当たらないグレイトパールとは対照的な動きを最終追い切りで見せたユラノト(栗東CWコース6ハロン79.4秒)を追い切り推奨1番手に取り上げます。併走後れという形になりましたが、併走した相手がタイムフライヤー(皐月賞出走)でしたし、そのタイムフライヤーの動きがかなり良かった中、最後の最後まで脚色が衰えなかった点は高く評価すべきだと考えています。ユラノト以外の馬は横一線の評価になりますけど、その中で追い切り推奨2番手にはマイネルバサラ(美浦Wコース5ハロン67.7秒)を抜てきします。単走での最終追い切りでしたが、とてもスムーズな形で美浦Wコースを走り切る事ができたので、58kgという重い斤量を課された中でも好勝負してくれるのでは?と期待しています。追い切り推奨3番手はロンドンタウン(栗東坂路4ハロン53.7秒)。全体時計はそこまで速くありませんが、高い集中力を保った形の最終追い切りになっていましたから、この馬の実力を如何なく発揮できる仕上がりにある、と判断しています。

 

《追い切り後見解》

 

1枠1番 グレイトパール(川田将雅騎手 57kg)

これまで5回ダート戦に出走し、5回とも完勝という非の打ち所がないレース運びを見せている馬ですけど、重賞初制覇を果たした前走のGⅢ・平安ステークスの後、骨折のアクシデントに見舞われ、約11ヶ月もの間、戦線離脱を余儀なくされる、という厳しい条件下でのアンタレスステークス参戦になりますので、ダート戦で底を見せていないとはいえ、決して楽じゃないローテーションでレースに出走せざるを得ない今回は様子見程度の評価が妥当なのでは?と考えています。最終追い切りの動きも地味でしたし、追い切りの動きが良化してきた段階で今一度狙ってみたいです。

 

1枠2番 ナムラアラシ(幸英明騎手 56kg)

今年の2月末をもって定年となった目野哲也調教師に最後の勝利(仁川ステークス)をプレゼントした孝行息子で、今回は目野哲也厩舎から牧田和弥厩舎への転厩後初戦という立場でアンタレスステークスに出走します。近2走は差し馬向きのレース展開になったとはいえ、最内枠から上手に立ち回り、直線でスパッとキレる末脚を披露する、という大人びたレースを披露しているように、充実期に差し掛かっている現状であれば、苦戦続きの重賞レースでも互角以上の走りを見せてくれるのでは?と期待しています。ポイントはレース当日の馬場状態。「重」か「不良」という決着時計が速くなる馬場状態になってしまうと、この馬にとっては辛い展開になってしまいますので、レース当日の馬場状態が「良」か「やや重」なら買いで、「重」か「不良」だったら消し、というように、レース当日の馬場状態を見極めた上で取捨判断する事をおすすめします。

 

4枠7番 ロンドンタウン(松岡正海騎手 57kg)

昨夏のGⅢ・エルムステークスでテイエムジンソクとの一騎打ちを制しただけでなく、2017年9月の韓国GⅠ・コリアカップでクリソライト相手に完勝するなど、ダートの中距離路線で目覚ましい活躍を見せています。近4走はすべて4着以下に敗れていますが、ハイレベルな国内GⅠを転戦していた事と、前走のGⅢ・マーチステークスは57.5kgという重いハンデを課された事、という明確な敗因がありますので、前年2着時と同じ57kgで出走できる今回こそ、この馬本来の走りを見せてくれるのでは?と予想しています。「重」以上の道悪馬場で4戦3勝という結果を残しているように、この馬は典型的な道悪巧者ですから、週末の雨予報も歓迎材料になります。

 

7枠13番 クインズサターン(四位洋文騎手 56kg)

55kgという手頃なハンデに恵まれたとはいえ、前走のGⅢ・マーチステークスで力強い末脚を披露し、極端な中山ダート巧者・センチュリオン相手にハナ差の接戦を演じた点は高く評価したいです。阪神ダートコースを走るのは初めてになりますけど、コース形態が似ている中山ダートコースで好走しているのですから、初コースという要素がマイナスに働く事はない、と考えています。最終追い切り(栗東坂路4ハロン53.7秒)は平均的な全体時計以上に中身の濃いスパーリングでしたので、悪くても前走並みのデキでアンタレスステークス当日を迎える事ができそうですが、週末の雨の影響で水の浮いた馬場状態になってしまうと、堅実な差し脚を持つこの馬でも先行馬を差し切れない可能性がありますから、レース当日の馬場状態が「やや重」までであれば、上位争いに食い込んでくると思います。

 

8枠15番 ミツバ(松山弘平騎手 57kg)

トリッキーな名古屋ダートコースへの対応がどうか…と思われていた前走のGⅢ・名古屋大賞典でサンライズソアに次ぐ2着を確保し、健在っぷりをアピール。かつては追い込み一辺倒という極端な脚質でしたが、前走で先行する競馬を見せていたように、最近のミツバは脚質に幅が出ていますし、昨秋のGⅠ・JBCクラシックで3着という結果を残している実績馬でもありますから、57kgという微妙な斤量を課されているとはいえ、軽視できる存在ではないと思います。昨年のアンタレスステークスは11着に敗れていますけど、阪神ダート1800mでは【3-1-0-2】(連対率66.7%)という好結果を残していますので、大敗した1年前のリベンジを果たす事になっても全く驚けません。

 

《最終予想オッズ》

 

①人気 グレイトパール   3.2倍

②人気 ナムラアラシ    4.0倍

③人気 ミツバ       5.8倍

④人気 ロンドンタウン   6.4倍

⑤人気 クインズサターン  8.1倍

⑥人気 ユラノト      10.3倍

⑦人気 ディアデルレイ   11.9倍

⑧人気 アルタイル     14.7倍

⑨人気 トップディーヴォ  30.5倍

⑩人気 メイショウスミトモ 31.7倍

 

《展開予想》

 

ハイペースでビュンビュン飛ばしていく逃げ馬は1頭もいませんけど、マーチステークスで逃げたディアデルレイや軽快な先行力を持つ牝馬・マイティティーがエントリーしていますので、ディアデルレイ・マイティティーのどちらかがハナを奪い、平均的なペースな逃げに打って出るのでは?と予想しています。平均ペースになると、基本的には中団やや前めのポジションを確保した馬に有利な展開になりますが、アンタレスステークス当日に雨予報が出ていますから、降雨の影響で脚抜きの良い馬場になっていた場合は4コーナーで先頭集団に取り付く、という積極的な競馬を仕掛ける馬に有利な展開になる事が予想されますし、道悪馬場が得意な馬が急浮上する可能性も十分ありますので、出走各馬の道悪馬場への適性も事前にチェックしておきましょう。

 

《アンタレスステークスの追い切りから見る1着予想》

 

🐎ロンドンタウン

栗東坂路での最終追い切りで見栄えのする動きを披露しただけでなく、「重」「不良」の道悪馬場で行われた1800m以上のダート重賞で2戦2勝という結果を残しているように、メンバー中屈指の道悪巧者である点も評価できるこの馬を中心視します。近走は着外に敗れるケースが相次いでいますけど、馬体重が520kg以上になっていると本来の実力を発揮できない、というタイプですから、アンタレスステークス当日の馬体重が適正の510kg台に絞れていた場合は好走する確率がグッと上がりますので、レース当日の馬体重の増減に注目してください。

 

↓1日1回応援クリックお願いします(^^)

 

 


2017/04/15 第22回 アンタレスS(GⅢ)【モルトベーネ】