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2018年11月11日（日）
京都競馬11レース（15時40分発走）
第43回 エリザベス女王杯（G1）
（ジャパンオータムインターナショナル）
京都芝2200m（外回り）3歳以上牝馬
《エリザベス女王杯の見どころ！》
世界を代表する女傑で、日本馬との格の違いを見せつける走りを披露したスノーフェアリー（2010年・2011年）に続く2連覇達成に挑むほか、前走の札幌記念でサングレーザー・マカヒキ相手に互角の走りを見せている4歳牝馬・モズカッチャン、モズカッチャンと同年代で1年前の牝馬クラシック路線から激しい争いを続けているリスグラシュー、アーモンドアイが超ド級の差し切り勝ちを決めた秋華賞で後方のポジションから3着入線を果たしたカンタービレ、秋華賞への出走を見合わせたものの、夏を越してから急激に良化したルメール騎手騎乗・ノームコア、牡馬相手の京都大賞典で2着を確保し、前走後も栗東トレセンで入念な乗り込みを重ねているレッドジェノヴァ、といったあたりが上位人気を形成する事になりそうな今年のエリザベス女王杯。アーモンドアイとディアドラが出走しない分、近年よりもレースレベルは若干下がっている印象こそありますけど、レースレベルが下がっているという事は、人気の盲点になりそうな伏兵陣の台頭があっても驚けない状況である事を意味していますし、過去5年の単勝人気別成績を見てみても、1番人気は【0-2-0-3】（2013年ヴィルシーナ10着、2014年＆2015年ヌーヴォレコルト2着、2016年マリアライト6着、2017年ヴィブロス5着）というやや低調な結果に終わっていますので、過去5年で勝ち切れていない1番人気（今年はモズカッチャンが1番人気濃厚）をはじめとする上位人気馬が崩れる形での波乱決着になる可能性も十分あるのでは？と考えています。また、過去5年の枠順別成績を見てみると、1枠～3枠が4勝・2着2回という好結果を残していました。エリザベス女王杯が行われる京都芝2200mは最初のコーナー（1コーナー）に到達するまでの距離が約400mと長めに設定されていますので、外枠に入った馬でもスタートを上手く決めればコースロスを減らす事ができるはずなのですが、エリザベス女王杯に限っては「内枠＞外枠」の傾向が色濃くなっていますから、馬券の軸馬を決めきれない時は1枠～3枠の内寄りの枠を引き当てた馬から軸馬をチョイスしていく事をおすすめします。
《エリザベス女王杯のチェックポイント》
※出走馬確定前の分析になります
①過去5年の年齢別成績データ
過去5年の年齢別成績を見てみると、過去5年ベースで連対を果たしているのは、延べ28頭出走して【3-3-3-19】（勝率10.7％・連対率21.4％）の4歳（ミスパンテール・モズカッチャン・リスグラシュー・レッドジェノヴァ）と、延べ21頭出走して【2-2-1-16】（勝率9.5％・連対率19.0％）の3歳（カンタービレ・ノームコア）だけ、という状況になっていて、5歳以上（アドマイヤリード・エテルナミノル・キンショーユキヒメ・クロコスミア・コルコバード・スマートレイアー・ハッピーユニバンス・フロンテアクイーン・プリメラアスール・レイホーロマンス・ワンブレスアウェイ・ヴァフラーム）は延べ38頭出走して【0-0-1-37】（3着1回は2017年ミッキークイーン）というかなり厳しい結果に終わっている事が判明しました。エリザベス女王杯連覇を目指すモズカッチャンやモレイラ騎手騎乗でGⅠ初制覇の期待が懸かるリスグラシュー、京都大賞典2着からエントリーしてきたレッドジェノヴァの4歳勢に加え、秋競馬から見違えるようなレース運びを見せている3歳勢（カンタービレ＆ノームコア）にとっては好都合なデータが出ている一方、1年前のヴィクトリアマイルを制しているアドマイヤリード、武豊騎手とのコンビが復活する8歳のベテラン牝馬・スマートレイアー、前走の府中牝馬ステークスでリスグラシューに迫る走りを見せたフロンテアクイーンをはじめとする5歳以上の馬は過去5年ベースで苦戦を強いられていますから、エリザベス女王杯と好相性な3歳・4歳の中から馬券の買い目に加える馬を選んでいくのが得策だと思います。
②過去5年の前走レース別成績データ
過去5年の前走着順別成績を見てみると、過去5年の連対馬10頭のうち、9頭が前走5着以内（カンタービレ・クロコスミア・コルコバード・ノームコア・ハッピーユニバンス・フロンテアクイーン・モズカッチャン・リスグラシュー・レイホーロマンス・レッドジェノヴァ・ワンブレスアウェイ・ヴァフラーム）の条件に該当していて、前走6着以下（アドマイヤリード・エテルナミノル・キンショーユキヒメ・スマートレイアー・プリメラアスール・ミスパンテール）の条件に該当していた馬は、延べ32頭出走して【0-1-2-29】（2着1回は府中牝馬ステークス7着から参戦した2016年シングウィズジョイ）という低調な結果に終わっている事が判明しました。また、過去5年の前走4角通過順別成績を見てみると【前走4角10番手以下】（アドマイヤリード・カンタービレ・ミスパンテール・モズカッチャン）だった馬は、延べ24頭出走して【0-1-3-20】（2着1回は2014年ヌーヴォレコルト）という厳しい結果に留まっていますので、前走4角通過順を参考にした馬券作戦に打って出るのもアリかもしれませんね。
モズカッチャンとカンタービレが
該当している不利データは
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（2位くらい）
③京都芝2200mの騎手別成績データ
最後に、エリザベス女王杯が行われる京都芝2200mの騎手別成績を見ていきます（データの集計期間は2013/10/13～2018/10/20）。集計期間内に連対率20％超の好結果を残しているのは、連対率41.7％のM・デムーロ騎手（モズカッチャン）、連対率38.5％のルメール騎手（ノームコア）、連対率29.5％の岩田康誠騎手（クロコスミア）、連対率27.5％の武豊騎手（スマートレイアー）、連対率25.7％の福永祐一騎手（レイホーロマンス）、連対率22.2％の浜中俊騎手（コルコバード）、連対率21.1％の秋山真一郎騎手（キンショーユキヒメ）。逆に、四位洋文騎手（エテルナミノル）は延べ23頭出走して【2-0-2-19】（勝率・連対率8.7％）というやや低調な結果に終わっているほか、池添謙一騎手（レッドジェノヴァ）にいたっては延べ32頭出走して【0-3-3-26】（連対率9.4％）で勝ち星ゼロという厳しい結果に終わっています。オルフェ―ヴルやデュランダル、カレンチャンといったGⅠホースに数多く騎乗していて、大舞台に強い印象がある池添謙一騎手ですけど、直近5年の京都芝2200mのレースで1度も勝っていない、という点は気掛かりな材料ですから、池添謙一騎手とコンビを組むレッドジェノヴァの評価は一段階割り引いた方が良いかもしれません。
《過去データ分析から見るオススメ馬》
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（2位くらい）
リスグラシュー
年齢別成績（4歳）・前走着順別成績（2着）の好走データに該当しているこの馬を過去データ分析のオススメ馬としてピックアップします。1年前のエリザベス女王杯で着外に敗れていますので、京都芝2200mへの距離延長がどうか…という思いこそありますけど、1年前よりも道中の折り合いの不安が解消されていますので、道中で前に壁を作りやすい内寄りの枠を引き当てる事ができれば、芝2200mの距離も克服可能だと思いますし、デビュー以来最高の馬体重（460kg）で太め残りの状態だった強敵相手の前走でも上がり３ハロン32秒台の末脚を繰り出しているように、良化途上の前走でも上々の走りを見せている状況であれば、休養明け初戦の前走を叩いての上積みが見込める今回こそが最大の狙い目になるのでは？と考えています。
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エリザベス女王杯2018【1番人気分析】モズカッチャン【消去データ】5頭
