【オーシャンステークス2018】予想オッズ/レース展望/出走予定馬分析/1着予想/前走の敗因が明確なアノ馬が連対率100%の得意コースで巻き返す!

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2018年3月3日(土)

中山競馬11レース(15時45分発走)

第13回 夕刊フジ賞 オーシャンステークス(GⅢ)

中山芝1200m 4歳以上別定

 

《オーシャンステークスのレース展望》

 

土曜中山競馬のメインレースは春のスプリント王決定戦・高松宮記念へ向けてのステップレースで、1着馬には高松宮記念の優先出走権が与えられるオーシャンステークス!かつては賞金が少ないオープン特別のレースだったのですが、2006年から重賞のGⅢに格上げされた事を受け、主に長距離輸送の必要がない美浦トレセン所属の有力な短距離ホースが数多くエントリーするレースに様変わりしています。2010年は四位洋文騎手騎乗の外国産馬・キンシャサノキセキが優勝。前年のオーシャンステークスは1番人気10着という悔しい結果に終わっていたのですが、翌年のオーシャンステークスで見事な巻き返しを見せ、その後の高松宮記念につながる好レースを展開しました。今年の最大の見どころはレーヌミノルが2016年9月の小倉2歳ステークス1着以来、1年半ぶりとなる芝1200mの重賞レースに出走するところ!昨年の桜花賞馬・レーヌミノルが久々の芝1200m戦でどんな走りを見みせてくれるのでしょうか。とても楽しみですね。

 

《予想オッズ》

 

①人気 レーヌミノル    4.1倍

②人気 ネロ        4.8倍

③人気 ナックビーナス   6.0倍

④人気 ビップライブリー  7.4倍

⑤人気 アルティマブラッド 9.3倍

⑥人気 ラインスピリット  11.6倍

⑦人気 リエノテソーロ   14.0倍

⑧人気 ロードクエスト   18.7倍

⑨人気 ジューヌエコール  21.2倍

⑩人気 アリンナ      30.6倍

 

《出走予定馬分析》

 

アルティマブラッド

芝の中・長距離で強さを発揮しているシンボリクリスエス産駒ではありますが、母が芝1200mの重賞を2勝(セントウルステークス・シルクロードステークス)しているアルティマトゥーレだった事もあり、芝の短距離路線を主戦場にしています。これまで重賞レースで好走した実績はありませんけど、オーシャンステークスが行われる中山芝1200mで【3-1-1-0】という好結果を残しているのはもちろん、前走・ラピスラズリステークスでナックビーナスを下しているように、既に重賞級の実力を発揮している馬ですから、一気の相手強化という厳しい状況を乗り越え、母アルティマトゥーレに続いての重賞タイトル奪取を決める事になっても全く驚けないと思います。

 

ナックビーナス

中山芝1200mで5戦5連対というパーフェクトな成績を残しているメンバー中屈指のコース巧者で、不利な外枠に泣いた前走・シルクロードステークスでも勝ち馬から0.4秒差の5着に踏ん張るなど、重賞レースでも好走した実績を持つナックビーナスが得意コースで悲願の重賞初制覇を目指します。ゴール板手前で失速する、という詰めの甘い面を見せる事が多い馬ですから、今回も他馬に足元をすくわれる可能性がありますけど、コース相性の良さは抜群ですし、昨年のオーシャンステークスでも勝利まであと一歩というところまで来ていましたから、1着を奪取できなくても、2着や3着に入る可能性は十分ありますので、馬券の買い目には必ず入れておきたい存在です。

 

ネロ

森秀行厩舎は栗東坂路で好時計を叩き出す快速馬を多く輩出しているのですが、快速馬ぞろいの森秀行厩舎の中でもトップクラスの追い切り時計をマークしている現役屈指のスプリンターで、GⅢ・京阪杯を連覇した実績を持っています。前走は58kgという厳しい斤量を背負っていたものの、果敢に先手を奪い取り、そのまま逃げ切る、という正攻法の競馬で2つ目の重賞タイトルをゲット。明け7歳になるベテランホースで、徐々に高速決着に対応できなくなっていますから、決着時計が極端に速くなってしまうと苦戦を強いられる事になるでしょうけど、前走のようにマイペースの単騎逃げを打つ事ができれば、ゴール板寸前まで粘り切っても不思議ない馬ですので、今回も同型馬との兼ね合い次第という面があると思います。

 

リエノテソーロ

2歳時のダートの交流GⅠ・全日本2歳優駿を優勝しているほか、昨年のNHKマイルカップでアエロリットに次ぐ2着を確保するなど、芝・ダート両方のGⅠで好走した実績を持つ4歳牝馬です。コースや距離の適性がはっきりしない状況が続いていますけど、スパイツタウン産駒は短距離色の濃い馬が多くなっていますし、元々は札幌芝1200mの新馬戦でデビューした馬でもありますから、久々の芝1200mの条件はプラスに働くのでは?と予想しています。キレる脚が使えない馬ですので、極端な瞬発力勝負になってしまうと脆い面を見せるかもしれませんが、やや速めのペースでレースが流れ、リエノテソーロが得意にしている持久力勝負になれば、近走不振からの一変があっても不思議ないと思います。

 

レーヌミノル

昨年の桜花賞では8番人気という低評価を覆し、GⅠ初制覇を果たしているほか、強敵ぞろいだった2走前・マイルチャンピオンシップでも勝ったペルシアンナイトからわずか0.2秒差の4着に健闘するなど、芝1600m以下のGⅠレースで好走した実績を持つ充実一途の4歳牝馬です。道悪馬場で鬼のような強さを発揮したタイキシャトルの血が母系に入っている事が影響してか、高速馬場よりも時計の掛かる馬場の方を得意にしていますので、レース当日の芝コースが時計の掛かる状態になっていれば買い、逆に高速馬場になっていた場合は評価を下げる、というようなメリハリのある形の扱いが妥当だと思います。

 

《レース展望から見るオーシャンステークスの1着予想》

 

ナックビーナス

オーシャンステークスが行われる中山芝1200mで連対率100%という好結果を残しているこの馬の台頭に期待しています。6勝・2着7回という通算成績が示しているように、勝てそうなところで他馬に負けるケースがとても多い馬なのですが、中山芝1200mは軽快な先行力を武器にしているこの馬の特徴をフルに活かす事ができる舞台ですから、得意コースで悲願の重賞初制覇を果たす事になっても全く驚けないのでは?と予想しています。前走は5着に敗れてしまっていますけど、内枠有利の馬場状態で18頭立て15番枠という絶望的な枠順を引き当ててしまった事が最大の敗因ですから、敗因が明確になっている前走の負けは度外視可能だと考えています。