【オーシャンステークス2018】追い切り後見解/枠順確定後見解/展開予想/最終1着予想/距離短縮が間違いなくプラスに働くアノ馬が最終追い切りで抜群の動きを披露!

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2018年3月3日(土)

中山競馬11レース(15時45分発走)

第13回 夕刊フジ賞 オーシャンステークス(GⅢ)

中山芝1200m 4歳以上別定

 

《追い切り後展望》

 

実力伯仲の一戦となりますので、他の重賞レース以上に最終追い切りでどんな動きを見せていたのか、というところをしっかりチェックして、出走各馬の状態を見極める必要がありますが、メンバー中で最も良い形の最終追い切りを消化したのは栗東CWコースで6ハロン80.5秒という上々の時計をマークしたレーヌミノルです。全体時計が速かっただけでなく、併走していたエテルナミノル(次週の中山牝馬ステークスにエントリー)をあっという間に置き去りにする、という圧巻の動きを披露していましたので、レース間隔が空いている中でも良い状態に仕上がっている、と判断すべきだと考えています。レーヌミノルの次に良い動きを見せていたのは美浦Wコースで5ハロン66.7秒という水準以上の時計を叩き出したナックビーナス。前走時の最終追い切りよりも終いのキレ味が増していましたから、前走以上の成績を期待できるデキにあると思います。他では、栗東坂路4ハロン52.8秒という好時計を叩き出したアルティマブラッドが中身の濃い最終追い切りを消化していましたし、先月28日(水)の一番時計となる栗東坂路4ハロン49.2秒という猛時計をマークしたネロも活気あふれる動きを披露していました。

 

《追い切り後見解》

 

2枠4番 ビップライブリー(戸崎圭太騎手 56kg)

日本競馬史上最多の獲得賞金を誇る2017年の年度代表馬・キタサンブラックを管理していた栗東・清水久詞厩舎が送り出す伸びしろたっぷりなダイワメジャー産駒。キャリア初の芝1200m戦となった2走前・京阪杯でネロに次ぐ2着を確保し、芝1200mへの適性の高さを証明しています。前走・阪神カップは5着に敗れていますけど、阪神カップ4着のモズアスコットが先週の阪急杯で僅差の2着に食い込んでいたように、阪神カップはかなりのハイレベルでしたから、阪神カップよりも相手が弱くなる今回こそが最大の狙い目になるのでは?と予想しています。ただし、芝1200mの持ち時計(1分08秒8)は物足りませんので、持ち時計を一気に詰める事が好走するための絶対条件となります。

 

5枠9番 ネロ(ミナリク騎手 56kg)

58kgという不利な斤量を背負っていながら、驚異の粘り腰を発揮し京都芝1200mのGⅢ・京阪杯連覇を成し遂げた7歳の快速馬。オーシャンステークスと同コースで行われた昨年のスプリンターズステークスでは16頭立て16着という悔しい結果に終わっていますけど、勝ち馬との差はわずか0.7秒でしたから、着順ほど大きく負けたわけではありませんし、中山芝1200mでは【2-2-0-4】で連対率50%というまずまずの結果を残していますので、今回も侮れない存在になっている事は間違いないのでは?と考えています。約2ヶ月の休み明けとなりますから、しっかりと仕上がっているのかどうか、というところが気掛かりですが、今週水曜日の栗東坂路で一番時計を叩き出していますから、水準以上のデキでオーシャンステークス当日を迎える事ができそうです。

 

7枠13番 ナックビーナス(横山典弘騎手 54kg)

2年連続のオーシャンステークス出走で悲願の重賞初制覇を目指します。石川裕紀人騎手とのコンビで臨んだ昨年は好位の内で末脚を溜める、という正攻法の競馬を試み、直線で上手く馬群をさばいてきたものの、大外から追い込んできたメラグラーナの強烈な差し脚に屈し、2着に敗れてしまいました。キャリア23戦で2着7回という戦績が示す通り、2着どまりに終わるケースが多いタイプではありますが、昨年のオーシャンステークス以降、芝の短距離戦で大崩れしたのは極端な荒れ馬場だった高松宮記念(8着)だけですし、【2-3-0-0】という抜群の相性を誇る中山芝1200m戦であれば、2着に終わった昨年のリベンジを果たす可能性も十分あるのではないでしょうか。

 

8枠15番 レーヌミノル(和田竜二騎手 55kg)

2016年9月の小倉2歳ステークス1着以来、約1年半ぶりに芝1200mのレースに参戦する事になった昨年の桜花賞馬。久々の芝1200m戦ですから、芝1200m特有のハイラップに対応できるのかどうか、というところが大きなポイントになりますが、道中の折り合いに気を遣う必要がない芝1200mの条件はピッタリだと思いますので、昨年の桜花賞以来、約11ヶ月ぶりの重賞制覇を果たす事になっても全く驚けないのではないでしょうか。中間の追い切りの本数がやや少なくなっている点が引っ掛かりますけど、道中で息切れする心配がない芝1200m戦なら問題ないですし、最終追い切りで申し分ない動きを見せていますので、勝ち負けを期待できるぐらいのデキにあるのではないでしょうか。

 

8枠16番 ロードクエスト(三浦皇成騎手 56kg)

2016年のGⅠ・NHKマイルカップで2着に入っているほか、GⅢを2勝(新潟2歳ステークス・京成杯オータムハンデ)しているように、上位人気馬と遜色ない実績を誇るマツリダゴッホ産駒。約1年半もの間、全く勝てていない、という厳しい状況ではありますけど、初の芝1200m戦出走となった2走前のカーバンクルステークス(OP)で3着を確保し、芝1200m戦への適性の高さを示していますから、ハイラップで外からの差しが決まる状況になっていれば、馬券圏内に食い込む可能性も十分あると考えています。

 

《最終予想オッズ》

 

①人気 ナックビーナス   3.3倍

②人気 レーヌミノル    3.7倍

③人気 ビップライブリー  5.8倍

④人気 ネロ        8.4倍

⑤人気 ロードクエスト   10.3倍

⑥人気 ダイメイフジ    11.7倍

⑦人気 アルティマブラッド 15.3倍

⑧人気 ラインスピリット  25.1倍

⑨人気 リエノテソーロ   29.0倍

⑩人気 スノードラゴン   45.3倍

 

《展開予想》

 

何が何でもハナを行きたい、という馬がネロぐらいしか見当たらない状況ですので、五分以上のスタートを切る事ができれば、ネロがマイペースの単騎逃げを打つ事になるでしょう。でも、単騎逃げ濃厚なネロをナックビーナスやアルティマブラッド、ラインスピリットといった軽快な先行力を持つ馬が追いかけ、終始プレッシャーをかける形になると思いますので、前半600m通過33秒台中盤~後半という平均よりもやや速いペースになるのでは?と予想しています。外枠を引いたレーヌミノルの出方に注目が集まりますが、今回は折り合いを気にする必要がない距離でのレースですから、果敢に前を追いかけていく事になりそうです。

 

《オーシャンステークスの最終1着予想》

 

レーヌミノル

最終追い切りで抜群の動きを見せているこの馬を中心視します。芝1600mのレースでも勝っている馬ですけど、キャリアを重ねるにつれてスピード色が濃くなっていましたので、ハイラップになる芝1200mへの距離短縮は間違いなくプラスに働くはず!コースロスが大きくなる外枠を引いてしまった事がやや引っ掛かりますが、外枠だと馬群の中に閉じ込められる心配がありませんから、スムーズな形でレースを運ぶ事ができる外枠配置が追い風になる可能性も十分あると思います。ハイレベルな4歳世代のGⅠホースが久々の芝1200mで再び飛躍してくれるのではないでしょうか。