2018年3月3日（土）
中山競馬11レース（15時45分発走）
第13回 夕刊フジ賞 オーシャンステークス（GⅢ）
中山芝1200m 4歳以上別定
《オーシャンステークスの見どころ！》
オーシャンステークスが行われる中山芝1200mは外回りコースの2コーナーを回り切った地点にスタートゲートが設置されています。最初のコーナーに差し掛かるまでの距離が約270mと短めに設定されていますけど、スタートゲートから下り坂を走る事もあってか、クラスが上がれば上がるほどレース序盤のラップが速くなる、という傾向が色濃くなっています。ハイラップのレースになる事が多い中山芝1200mですが、最後の直線が短くなっている事もあり、前めのポジションで走っていた馬がそのまま残るケースも多くなっていますので、ハイペース必至で直線にタフな急坂が待っている状況であっても、逃げ・先行脚質の馬が上位争いに食い込む可能性があるところを頭の片隅に入れておいてください。また、過去5年のオーシャンステークスの単勝オッズ別成績を見てみると、単勝オッズ1.0～5.0倍の上位人気に支持されていた馬が連対率66.7％というハイアベレージを叩き出していますので、レース当日の単勝オッズが5.0倍以内になっている上位人気馬を馬券の軸に起用する、という作戦もアリだと思います。
《オーシャンステークスのチェックポイント》
① 前走オープン特別組が過去5年で4勝！逆に、前走重賞組は1着ゼロというまさかの結果に…。
まずは、過去5年の前走レース別成績からオーシャンステークスの馬券攻略に使えそうなデータを探っていきます。GⅢのオーシャンステークスですから、同クラスのGⅢ組はもちろん、GⅠやGⅡといったGⅢよりも格上のレースを経由してきた馬が好走するのでは？とお考えの方も多いかと思いますが、過去5年のオーシャンステークスの勝ち馬の前走レース別成績を見てみると、前走オープン特別組（アルティマブラッド・エイシンブルズアイ・ダイシンサンダー・トーキングドラム・ラインスピリット）が4勝を挙げているほか、前走1600万下組（アイライン・タイセイスターリー・ダイメイフジ）も1勝を挙げている一方、前走重賞組（アリンナ・アレスバローズ・エポワス・キングハート・グレイトチャーター・シュウジ・ジューヌエコール・スノードラゴン・セカンドテーブル・ナックビーナス・ネロ・ビップライブリー・フミノムーン・ラインミーティア・リエノテソーロ・レーヌミノル・ロードクエスト）が1着馬ゼロという予想外の結果に終わっていた事が分かりましたので、前走重賞組の評価は少し割り引いた方が良いかもしれませんね。
② 過去5年の勝ち馬はすべて前走2着以内に好走していた！前走3～5着は連対ゼロ…。
続いては、過去5年の前走着順別成績を見ていきましょう。オーシャンステークスはアッと驚く伏兵が馬券圏内に食い込むケースも少なくありませんけど、過去5年の勝ち馬だけに照準を絞ると、前走1着（アイライン・アルティマブラッド・タイセイスターリー・ダイメイフジ・ネロ・ラインスピリット）が3勝、前走2着（スノードラゴン・ブレイズアトレイル）が2勝という好結果を残していますので、前走で2着以内に入った馬からWIN5の買い目に加える馬を選んでいく事をおすすめします。逆に、前走3着～5着（エイシンブルズアイ・ナックビーナス・ビップライブリー・フミノムーン）は【0-0-3-7】で3着に入るのが精一杯という結果に終わっていますから、前走でなんとか掲示板内を確保した馬は3連単フォーメーションの3着の欄につけておく程度の評価が妥当だと思います。
③ 中山芝1200mが得意なのは戸崎・横山典・デムーロ！逆に苦戦しているのはレーヌミノルの和田…。
最後に、オーシャンステークスが行われる中山芝1200mの騎手別成績を見ていきます（集計期間は2013/1/13～2018/1/14）。集計期間内に最も多い勝ち星（14勝）を挙げているのは戸崎圭太騎手（ビップライブリー）と横山典弘騎手（ナックビーナス）の2人ですけど、M・デムーロ騎手（ダイメイフジ）は20鞍という少ないキャリアながら、連対率50％という驚異的な数字を叩き出しています。他では、集計期間内に9勝を挙げている田辺裕信騎手（エポワス）や連対率18％台をマークしている三浦皇成騎手（ロードクエスト）・北村宏司騎手（キングハート）も侮れない存在になっていますけど、和田竜二騎手（レーヌミノル）は【0-3-0-8】で集計期間内に1度も勝った事がない、という状況になっていますので、レーヌミノルの扱いがポイントになりそうですね。
《過去データから見るオーシャンステークスの1着予想》
アルティマブラッド
前走レース別成績と前走着順別成績の好走データに該当しているだけでなく、オーシャンステークスが行われる中山芝1200mで【3-1-1-0】という好結果を残しているコース巧者のこの馬の走りに注目してください。これまでの重賞レースでは物足りない走りを見せていますけど、オーシャンステークスで上位人気に支持されるナックビーナスとの一騎打ちを制し、オープンクラス昇級後初勝利を挙げた前走の内容がとても良かったですし、相性抜群なコースで行われる重賞レースであれば、上位争いに加わる可能性も十分あるのではないでしょうか。2週前追い切りで栗東坂路4ハロン50.8秒、1週前追い切りで栗東坂路4ハロン52.1秒という好時計を叩き出しているように、申し分ない状態で出走できますので、今度こそは苦手にしている重賞レースで見せ場たっぷりの走りを披露してくれるのではないでしょうか。
