2018年3月29日(木)
名古屋競馬11レース(16時25分発走)
中日新聞杯 第41回 名古屋大賞典(GⅢ)
名古屋ダート1900m・4歳以上別定
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《名古屋大賞典のレース展望》
今回は2018年最初の名古屋競馬の交流重賞・名古屋大賞典をピックアップ!名古屋競馬場のダートコースは直線の距離が194m(日本にある競馬場の中で最短)となっているだけでなく、名古屋大賞典が行われる1900mの距離はキツいコーナーを6度回る、というトリッキーな設定でもありますので、どの交流重賞レースよりも道中のポジション取りと立ち回りの上手さが要求されるコースとなっています。また、名古屋大賞典は2003年の勝ち馬・マルカセンリョウ以来、JRA勢が14連勝していますから、基本的には「JRA勢>地方勢」というスタンスで馬券予想を組み立てる必要があります。昨年の名古屋大賞典は福永祐一騎手騎乗のケイティブレイブが優勝!58kgという重い斤量を背負っていた事もあり、3番人気(単勝オッズ4.5倍)に甘んじていましたが、最初のコーナーでハナを奪い切り、ピオネロ以下の追撃を完封してみせました。ケイティブレイブは名古屋大賞典勝利がきっかけとなり、GⅠタイトル(帝王賞・川崎記念)を制していますので、今年の名古屋大賞典好走馬から第二のケイティブレイブになりそうな馬を探してみるのも良いかもしれませんね。
(3枠3番 モズライジンは枠順確定後に出走取消)
《名古屋大賞典予想オッズ》
①人気 サンライズソア 3.1倍
②人気 ミツバ 3.8倍
③人気 カツゲキキトキト 5.0倍
④人気 メイショウスミトモ 6.7倍
⑤人気 モズアトラクション 8.3倍
⑥人気 キーグラウンド 14.6倍
⑦人気 ラインハート 30.9倍
⑧人気 エーシンマックス 112.8倍
⑨人気 ブランニュー 310.3倍
⑩人気 ドナルトソン 522.2倍
《出走予定馬分析》
1枠1番 メイショウスミトモ(古川吉洋騎手 57kg JRA)
11番人気という低評価に甘んじた5走前のGⅢ・シリウスステークスで重賞初制覇を果たし、3走前のGⅡ・名古屋グランプリでも好位追走からの差し切り勝ちを決め、名古屋ダートコースへの適性の高さを示したゴールドアリュール産駒の7歳馬。前走のGⅠ・フェブラリーステークスは7着に敗れましたけど、1600mという適性外の距離だった事が前走の最大の敗因ですから、前走から300mの距離延長がプラスになる今回は前走凡退からの巻き返しがあっても全く驚けないと思います。あとは他のライバルよりも重い57kgの斤量をどう克服するのか、というところに尽きるのではないでしょうか。
5枠5番 サンライズソア(M・デムーロ騎手 54kg JRA)
重賞未勝利の身ではありますが、GⅠ・ジャパンダートダービー2着やGⅢ・武蔵野ステークス2着など、ハイレベルなレースで上位入線した経験を持つシンボリクリスエス産駒の4歳馬。前走・仁川ステークスは1番人気2着という悔しい結果に終わりましたけど、ややペースが速くなってしまい、差し馬有利の展開になってしまったがゆえの敗戦ですから、前残りの展開に持ち込めれば、悲願の重賞初制覇を果たす事になっても不思議ありません。ただし、基本的には小回りコースよりも広いコースの方を得意しているタイプですので、トリッキーな名古屋ダートコースへの対応が最大のポイントになります。
6枠6番 ミツバ(松山弘平騎手 55kg JRA)
5走前のGⅢ・マーキュリーカップで交流重賞初制覇を果たしたカネヒキリ産駒の6歳馬。オープンクラスに昇級するまでは差し・追い込み一辺倒、という極端な脚質だったため、なかなか1600万下条件を勝ち上がれなかったのですが、2016年10月のブラジルカップで横山典弘騎手が大逃げの奇策に打って出てから脚質に幅が出てきていて、キャリアを積み重ねるにつれ、徐々にレース運びが上手くなっているという印象があります。3走前のGⅠ・JBCクラシックで僅差の3着に入っているように、GⅢレベルのレースであれば実績上位という扱いをすべきでしょうけど、大井ダート外回りコースのような広いコースを得意にしている馬ですから、コーナー6回の名古屋ダート1900mは合わないのでは?という懸念があります。
6枠7番 カツゲキキトキト(大畑雅章騎手 54kg 愛知)
14年連続でJRA勢に名古屋大賞典のタイトルを奪われていますが、名古屋競馬所属のカツゲキキトキトが地方勢の連覇をストップしてくれるかもしれません。3走前の名古屋グランプリで交流重賞初制覇を期待されましたが、勝ったメイショウスミトモから0.6秒離された3着という悔しい結果に終わりました。でも、2500mの名古屋グランプリは微妙に距離が長かった形になりましたので、3着に敗れた名古屋グランプリよりも600m距離が短くなる事がプラスに働く状況であれば、地元の大声援を受けるこの馬が重賞タイトルをつかみ取る事になっても全く驚けません。
7枠9番 モズアトラクション(佐藤友則騎手 54kg JRA)
JRAで初勝利を挙げるまでに12戦を要しましたけど、5走前から5戦4勝という成績を残し、オープンクラスへの昇級を果たしたジャングルポケット産駒の上がり馬が交流重賞初出走を果たします。後方で末脚を溜める戦法を得意にしている馬ですから、前残りが多発する名古屋ダートコースはベストではない、と考えていますが、近走の勢いはメンバー中ナンバーワンですし、地方競馬の東海勢(名古屋競馬・笠松競馬)で抜群の安定感を誇り、名古屋ダートコースのコツを知り尽くしている佐藤友則騎手とのコンビは魅力的ですので、鞍上の能力で初の名古屋ダートコースを克服する可能性も否定できないと思います。
《展開予想》
安定した先行力を持っているのはカツゲキキトキトだけ、というメンバー構成ですから、五分以上のスタートを切る事を前提に考えれば、カツゲキキトキトが果敢にハナを奪う展開になるでしょうけど、過去のレースで先行した実績があるキーグラウンドやメイショウスミトモ、さらには思い切った作戦に踏み切る時があるM・デムーロ騎手のサンライズソアなど、ハナを奪おうと思えばハナを奪える、という馬がカツゲキキトキト以外にも存在している状況ですから、カツゲキキトキト以外の馬が逃げる展開も頭の中に入れておいてください。ただし、どの馬が逃げるにしても、極端なハイペースになる可能性は低いので、名古屋ダートコース特有の前残り決着に落ち着くのでは?と予想しています。
《名古屋大賞典の1着予想》
メイショウスミトモ
悩ましいメンバーがそろっている今年の名古屋大賞典ですけど、JRA勢の中で唯一名古屋ダートコースの勝ち鞍があるこの馬を中心視します。現在2戦続けて7着に敗れていますが、2走前は相手が強すぎた事、前走は距離が短かった事、と前2走はしっかりとした敗因がありますので、前走からの距離延長と得意の名古屋ダートコースへのコース替わりがプラスに働く今回こそが最大の狙い目になるのでは?と予想しています。ポイントは他馬より重い57kgの斤量を背負わされるところ。「あと1kg軽ければ…」という思いは隠せませんが、コース相性の良さをフルに活かす事ができれば、57kgの厳しい斤量も克服してくれるはずです。
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