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2018年11月17日(土)
東京競馬11レース(15時30分発走)
第23回 東京スポーツ杯2歳ステークス(G3)
東京芝1800m 2歳オープン
《東京スポーツ杯2歳ステークスのレース展望》
5回東京競馬5日目のメインレースは、来年の牡馬クラシックを占う意味でも重要な立ち位置になっている東京スポーツ杯2歳ステークス!札幌2歳ステークスでワンツーフィニッシュを果たしたニシノデイジー・ナイママはもちろん、出世レースの野路菊ステークスで上位争いを展開したカテドラル・ヴェロックス、新馬戦で素質の高さを示したホウオウサーベル・ゴータイミング・ルヴォルグ・ダノンラスターといった現2歳世代トップクラスの実力を誇る逸材が勢ぞろい!近年よりも力関係が拮抗している形になっていますので、高い実力を持っているのになぜか人気にならない、という不当な人気落ちが上位争いに加わる可能性も十分にあるのでは?と考えています。
《予想オッズ》
①人気 カテドラル 3.3倍
②人気 ヴェロックス 4.0倍
③人気 ホウオウサーベル 4.7倍
④人気 ゴータイミング 7.1倍
⑤人気 ルヴォルグ 9.5倍
《出走予定馬分析》
※2018/11/11時点の展望になります
カテドラル
(牡2歳 父ハーツクライ・母アビラ)
9月15日のオープン特別・野路菊ステークス(阪神芝1800m・1分48秒1)1着からエントリー。ヴェロックスが抜けた1番人気に支持されていた中、やや掛かり気味の手応えでハナを奪い、上がり3ハロン34.1秒(メンバー中最速タイ)の脚を繰り出して、ヴェロックスの追い上げを半馬身差で振り切る、という上々の内容でデビュー戦に続いての連勝を決めています。2015年のGⅢ・エルムステークスを制しているジェベルムーサなどを輩出している母アビラの産駒は気難しいタイプが多いので、東京競馬場への長距離輸送で気性難の不安を露呈する可能性こそありますけど、評判馬・ヴェロックスを野路菊ステークスで打ち負かした事実は無視できませんし、前々のポジションから鋭い末脚を繰り出す、という大人びたレースをするタイプですから、瞬発力勝負になる可能性が高い東京芝コースは戦いやすい舞台になるのでは?と考えています。
ゴータイミング
(牡2歳 父ディープインパクト・母サラフィナ)
9月29日の新馬戦(阪神芝1800m・1分50秒9)1着からエントリー。2011年のサンクルー大賞など、現役時代に欧州GⅠを3勝した女傑・サラフィナの子供で、2018年7月にフランスのGⅢ・メシドール賞を制したジェニアルの全弟にあたります。武豊騎手と親交の深いとんねるず・木梨憲武さんが命名した事もあり、デビュー前の時点から大きな注目を集めていましたが、新馬戦の最終追い切りの動きがイマイチだったので、新馬戦を使ってから少しずつ調子が上がっていく叩き良化型なのかな?という印象を持っていたのですが、緩い状態だった新馬戦で着差以上に強い勝ちっぷりを見せ、能力の高さを示していますから、新馬戦の最終追い切りよりも動きが良化していれば、今回の相手関係でも好勝負に持ち込める存在だと思います。ただ、新馬勝ちは道悪馬場が味方した面もありましたので、速い決着時計になりやすい【東京芝コースへのコース替わり】はあまり歓迎できません。
ジェニアルの全弟
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(2位くらい)
ナイママ
(牡2歳 父ダノンバラード・母ニシノマドカ)
9月1日のGⅢ・札幌2歳ステークス(札幌芝1800m・1分50秒1)2着からエントリー。「マイネル軍団の総帥」こと岡田繫幸さんがオーナーを務めていて、門別・田部和則厩舎からデビューした後、川崎・河津裕昭厩舎へと転厩する、という流れは2014年のGⅢ・京成杯を優勝したプレイアンドリアルと全く同じ。前走の札幌2歳ステークスは最後の最後でニシノデイジーに差される形になりましたが、道中の仕掛けのタイミングが早すぎた故の敗戦なので、道中でしっかり脚を溜める競馬に持ち込む事ができれば、ニシノデイジー相手に逆転する可能性も十分あると思います。でも、時計の掛かる洋芝コースで実績を積み重ねている馬ですから、決着時計が速くなる東京芝コースへのコース替わりはマイナスに働きそうです。
ニシノデイジー
(牡2歳 父ハービンジャー・母ニシノヒナギク)
9月1日のGⅢ・札幌2歳ステークス(札幌芝1800m・1分50秒1)1着からエントリー。未勝利戦を勝ち上がった直後の参戦だった事もあり、札幌2歳ステークスは6番人気(単勝オッズ28.2倍)の低評価に甘んじましたが、早めに先頭集団に進出したナイママがペースをかき乱した恩恵を受ける形になったとはいえ、直線で力強い末脚を繰り出して重賞タイトルを奪取したのは立派ですし、キャリアを積み重ねるにつれて、レース運びが良化している点も好感が持てますから、決着時計が速い東京芝コースに対応する事ができれば、札幌2歳ステークスに続く重賞連勝を決める事になっても不思議ない存在だと思います。
ホウオウサーベル
(牡2歳 父ハーツクライ・母バランセラ)
8月11日の新馬戦(新潟芝1800m・1分48秒4)1着からエントリー。2016年のGⅠ・オークスで3着に入ったビッシュの半弟という良血馬で、2017年の1歳セレクトセールで1億3,500万円という落札額を記録しています。5月の遅生まれ+晩成型のハーツクライ産駒ですから、本格化するのはまだまだ先かな?という印象こそありますけど、腹回りに余裕があった新馬戦で2着馬に0.6秒の大差をつけているように、世代トップクラスの実力を持っているのは明らかですし、スタートが上手で道中の折り合いにも苦労しない、という良い意味で2歳馬離れしたレース運びを見せるタイプなので、一気の相手強化となる東京スポーツ杯2歳ステークスでも好勝負に持ち込めるのでは?と考えています。
ルヴォルグ
(牡2歳 父ディープインパクト・母キトゥンカブードル)
10月28日の新馬戦(東京芝1800m・1分49秒5)1着からエントリー。ディープブリランテ(2012年日本ダービー)やクラリティスカイ(2015年NHKマイルカップ)といったGⅠホースを輩出しているパカパカファームが運営する一口馬主クラブ・フクキタルの所属馬です。新馬戦はスタートの出はイマイチだったのですが、すぐに行き脚がついて好位外めのポジションを確保しただけでなく、直線でメンバー中最速タイの上がり3ハロン33.6秒の末脚を繰り出し、2着馬に4馬身差の圧勝を決める、という利口な競馬を新馬戦で見せていますし、東京スポーツ杯2歳ステークスが行われる東京芝1800mの条件で勝ち鞍がある点も魅力的ですから、新馬戦で見せたパフォーマンスを再現する事ができれば、今回の相手関係でも好勝負に持ち込めるはずです。ただ、新馬戦のパドックで気の悪い面を見せていましたので、レース当日のパドックの気配に注意してください。
ヴェロックス
(牡2歳 父ジャスタウェイ・母セルキス)
9月15日のオープン特別・野路菊ステークス(阪神芝1800m)2着からエントリー。8月5日の新馬戦(小倉芝1800m)で2着馬に1.3秒の大差をつけた事で一気に注目度を上げた新種牡馬・ジャスタウェイ産駒ではありますが、マイナス4kgの馬体重(488kg)で出走した野路菊ステークスの走りが案外だった分、骨っぽい相手がそろった東京スポーツ杯2歳ステークスではやや評価を下げる形になりそう。ただ、前走で減っていた馬体を戻す事ができれば、新馬戦並みのパフォーマンスを発揮する事になっても全く驚けませんし、道中の立ち回りの上手さが要求されるコースよりも、瞬発力勝負になりやすい東京芝コースの方が合うタイプなので、コース替わりがプラスに働く可能性も考慮しておきたいです。
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(2位くらい)
ヴァンドギャルド
ボテッとした体つきだった芝1600mの新馬戦で着差以上に強い勝ちっぷりを見せたこの馬を週初め段階のオススメとして取り上げます。距離延長の一戦になりますので、道中でしっかりと折り合う事ができるのかどうか、というところが取捨選択の大きなポイントですけど、馬群の中で折り合いをつける競馬で新馬勝ちを決めているのですから、芝1800mまでなら許容範囲内でしょうし、血統的にも瞬発力勝負になりやすい東京芝コースはもってこいの条件なので、距離延長が嫌われて人気を落とすようなら、逆に買ってみたい、という気持ちでいます。
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