【騎手リーディング】ランキング1位は重賞レースで無類の強さを誇るあのジョッキー!5位には年明けから好調のジョッキーがランクイン!

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2017年は通年免許取得3年目だったクリストフ・ルメール騎手が戸崎圭太騎手やミルコ・デムーロ騎手との熾烈な争いを制し、JRAリーディングの座を射止め、60年以上の歴史を誇るJRAで史上初となる外国出身のリーディングジョッキーが誕生しました。ライアン・ムーア騎手やヒュー・ボウマン騎手、ジョアン・モレイラ騎手といった世界トップクラスのジョッキーも毎年のように短期免許で来日し、勝ち星を奪取していく事もあってか、「外国人ジョッキーの馬を買っていれば馬券は大体当たる」と考えている競馬ファンも多くなっているようです。年々、外国人ジョッキーへの期待値が高まっている状況ではありますが、日本が世界に誇るレジェンド・武豊騎手をはじめとするJRA生え抜き勢や戸崎圭太騎手や内田博幸騎手などの地方競馬出身ジョッキーも怒涛の勢いで勝ちまくる外国人ジョッキーに負けじと奮闘を続けています。ここでは、馬券攻略にも役立つ騎手リーディングのトップ10はもちろん、それぞれのジョッキーのお手馬についても詳しくご紹介しますので、どうぞお楽しみに!

 

※2018/2/13終了時点のリーディング成績を紹介しております。

 

【1位 ミルコ・デムーロ(20勝)】

 

勝率 :25.0%

連対率:37.5%

複勝率:48.8%

 

昨年は171勝を挙げ、JRAリーディング3位となっただけでなく、オークス(アドマイヤミヤビ3着)からマイルチャンピオンシップ(ペルシアンナイト1着)まで、GⅠレース10戦連続3着以内という前人未踏の大記録を樹立!賞金の低い平場のレースで人気を裏切るケースが多かったものの、賞金の高い重賞レースでの勝負強さは天下一品ですから、今年もGⅠ戦線で目覚ましい活躍を見せてくれるのでは?と予想しています。大舞台に強いジョッキーという事もあり、他のジョッキーのお手馬だった有力馬に騎乗するケースも多くなってくるでしょうけど、キセキペルシアンナイト(中山記念で復帰予定)、スワーヴリチャード(金鯱賞で復帰予定)といった昨秋でコンビを組んだ有力馬にも継続騎乗する可能性が極めて高いと思います。また、2015年の年度代表馬・モーリスの全弟にあたるルーカスとのコンビでスプリングSに出走する事が決まっていますので、超良血馬のルーカスを皐月賞の舞台に導けるのかどうか、というところにも注目が集まります。

 

【2位 戸崎圭太(18勝)】

 

勝率 :15.4%

連対率:25.6%

複勝率:39.3%

 

昨年は171勝を挙げ、2014年から4年連続となる関東リーディングの座を射止めたものの、3年連続で死守していたJRAリーディングの座をクリストフ・ルメール騎手に奪われてしまいました。しかし、今年の戸崎圭太騎手は中山金杯(セダブリランテス)・フェアリーステークス(プリモシーン)・シンザン記念(アーモンドアイ)を立て続けに制し、重賞レース騎乗機会3連勝(いずれもシルクレーシングの馬)という快挙を達成するなど、年明けからエンジン全開!2016年5月のヴィクトリアマイル(ストレイトガール)以来、GⅠ制覇から遠ざかっている点が気掛かりですけど、年明け最初のGⅠとなるフェブラリーステークスは有力馬のサンライズノヴァに騎乗しますし、プリモシーンマウレアといった能力確かな3歳牝馬もお手馬として控えている状況ですから、GⅠで頻繁に馬券圏内に食い込む事になっても不思議ないのでは?と考えています。

 

【3位 田辺裕信(17勝)】

 

勝率 :13.8%

連対率:20.3%

複勝率:30.1%

 

コパノリッキーとのコンビで参戦した昨年末の東京大賞典で圧巻の逃げ切り勝ちを決め、引退レースとなったコパノリッキーを勝利に導いたほか、2016年から2年連続で80勝以上を挙げるなど、関東では戸崎圭太騎手に次ぐ実績を残しています。不調の波が激しいタイプで、東京コースをやや苦手(昨年の勝率は8.6%)している、という弱点を抱えているものの、アッと驚く伏兵を上位に持ってくる事も多いジョッキーですから、人気薄に騎乗している時も要注意です。年明けの京成杯をジェネラーレウーノで優勝し、今年初の重賞タイトルをゲットしたほか、テトラドラクマとのコンビでクイーンカップも制しています。ジェネラーレウーノは皐月賞で上位争いが期待できる存在ですし、クイーンカップをハイラップで逃げ切ったテトラドラクマも桜花賞の有力候補ですから、自身初となるクラシック制覇なるのか、というところにもご期待ください。

 

【4位 武豊(15勝)】

 

勝率 :19.0%

連対率:26.6%

複勝率:36.7%

 

日本競馬界で唯一の年間200勝を達成するなど、不滅の大記録を次々に打ち立てているほか、昨年はキタサンブラックとのコンビで大活躍し、世界競馬の発展に貢献したホースマンにおくられるロンジンIFHA賞を日本人で初めて受賞した世界的なレジェンドジョッキーです。稼ぎ頭だったキタサンブラックが引退してしまいましたので、モチベーションの低下を懸念する声も少なくない状況ですけど、年明け最初の重賞レース・京都金杯を制したブラックムーンはマイル路線での活躍が期待できる存在ですし、マイラーズカップで復帰を果たすエアスピネル、牡馬相手の東京新聞杯で鮮やかな差し切り勝ちを決め、ヴィクトリアマイルの有力候補に名乗りを挙げたリスグラシュー、昨年のホープフルステークスで2着に入ったジャンダルムなど、GⅠレースで勝ち負けできるお手馬が揃っていますので、今年も大舞台で勝負強い面を見せてくれるのではないでしょうか。

 

【5位 藤岡佑介(15勝)】

 

勝率 :20.5%

連対率:26.0%

複勝率:32.9%

 

2011年から7年連続で年間50勝以下にとどまっていて、昨年も年間36勝でリーディング28位という厳しい結果に終わっていたものの、今年はレイデオロをはじめとするGⅠホースが4頭参戦した京都記念をクリンチャーとのコンビで制するなど、年明けから好騎乗を連発し、JRAリーディングトップ10の座をキープし続けています。実績馬を京都記念で打ち負かしたクリンチャーは天皇賞春の有力候補に名乗りを挙げていますし、2018年1月のすばるステークス(OP)で余裕のある勝ちっぷりを見せ、ダートの短距離重賞で上位争いが期待されている5歳牡馬・ドライヴナイトなど、伸びしろのある素質馬がお手馬として控えていますから、年明けの好調子をこのまま維持する事ができれば、悲願であるJRA・GⅠ初制覇を果たす事になっても全く驚けないと思います。

 

【6位 川田将雅(12勝)】

 

勝率 :12.8%

連対率:30.9%

複勝率:40.4%

 

昨年は年間91勝というやや物足りない成績に終わり、2年続いていた年間100勝以上の記録が途切れてしまったものの、サトノアラジンとのコンビでGⅠ・安田記念を制するなど、所々で勝負強い面を発揮しています。栗東所属でありながら、関東圏に遠征する機会が多いため、騎乗馬を多く確保できない、という状況が続いていますけど、騎手リーディングトップ10にランクインした日本人ジョッキー中で1位の連対率と複勝率をマークしているように、ミルコ・デムーロ騎手やクリストフ・ルメール騎手に負けないくらいの好結果を残しているジョッキーですから、馬券の買い目に迷った時はハイアベレージを叩き出している川田将雅騎手の馬券を買ってみるのも良いかもしれませんね。今年のお手馬の代表格は昨年の2歳王者・ダノンプレミアム!年明け初戦となる弥生賞で2000mの距離を克服できれば、皐月賞の最有力になるはずですから、ダノンプレミアムとのコンビで参戦する弥生賞の走りに注目です。

 

【7位 福永祐一(12勝)】

 

勝率 :12.2%

連対率:26.5%

複勝率:38.8%

 

ミルコ・デムーロ騎手とクリストフ・ルメール騎手がJRAの通年免許を取得してから、騎乗馬の質が落ちてしまっている、という厳しい状況に置かれていますけど、2010年から8年連続で年間100勝以上の記録を継続させているように、常に安定した成績を残しているジョッキーですので、今年も騎乗馬の質が低下した事を感じさせないくらいの好結果を残してくれるのではないでしょうか。交流GⅠを2勝しているケイティブレイブや短距離の重賞レースの安定株であるサングレーザーといった有力なお手馬がいますが、その中でも今年の日本ダービー有力候補となっている東スポ杯2歳ステークスの勝ち馬・ワグネリアンとのコンビでどんな結果を残すのか、というところにご注目ください。

 

【8位 北村友一(11勝)】

 

勝率 :10.6%

連対率:26.0%

複勝率:29.8%

 

昨年は函館スプリントステークス(ジューヌエコール)とCBC賞(シャイニングレイ)を制したほか、年間65勝というキャリアハイの成績を残し、更なる飛躍が期待されているジョッキーです。中央4場(東京・中山・京都・阪神)のレースに騎乗する機会が少なく、ローカル場(札幌・函館・福島・新潟・中京・小倉)のレースに騎乗する機会が多いので、今年も重賞などのハイレベルなレースで活躍するのではなく、ローカル場で地道に勝ち星を積み重ねていく事になるのでは?と予想しています。2017年中に勝率10%以上をマークした競馬場は函館・福島・新潟・中京となっていますから、函館・福島・新潟・中京に北村友一騎手が参戦している時は十分注意してください。

 

【9位 クリストフ・ルメール(11勝)】

 

勝率 :23.9%

連対率:47.8%

複勝率:58.7%

 

昨年は年間199勝を挙げ、史上初となる外国出身のリーディングジョッキーの座を射止めたほか、レイデオロで日本ダービー初制覇を果たすなど、年間でGⅠ・4勝を達成した現役屈指のトップジョッキーです。今年に入ってから騎乗停止処分を受けていますので、トップ10の下位にランクインしてしまっていますが、ケガなく無事に騎乗し続ける事ができれば、今年も戸崎圭太騎手やミルコ・デムーロ騎手との激しいリーディング争いを展開するのでは?と予想しています。レイデオロやサトノダイヤモンド、ソウルスターリングといったGⅠホースをお手馬に抱えている状況ですけど、その中で最も飛躍しそうなのが弥生賞への出走を予定している3歳牡馬・オブセッションです。ダノンプレミアムをはじめとする好メンバーがそろう弥生賞で勝つ事になれば、牡馬クラシック三冠完全制覇も夢ではなくなってきますから、オブセッションの弥生賞での走りにどうぞご注目ください。

 

【10位 松山弘平(10勝)】

 

勝率 :8.8%

連対率:21.9%

複勝率:33.3%

 

デビュー4年目の2012年にキャリアハイの74勝を挙げたほか、昨年にはアルアインとのコンビで牡馬クラシック・皐月賞を制し、悲願のGⅠ初制覇を果たすなど、将来性豊かな若手ジョッキーとして大きな注目を集めている松山弘平騎手が10位にランクイン!リーディング上位の騎手よりも騎乗馬の質が低い状況ながら、人気薄の馬でも好走するケースが多くなっていますので、穴党の皆さんにとっても見逃せないジョッキーなのではないでしょうか。現在のお手馬は昨年のデイリー杯2歳ステークスでジャンダルムに次ぐ2着を確保したカツジ。年明け初戦のきさらぎ賞で5着に凡退しましたが、気温が上がるにつれて調子を上げていく事になると思いますので、皐月賞トライアルでの巻き返しに期待したいです。