【高松宮記念2018】追い切り後見解/枠順確定後見解/展開予想/最終1着予想/2度目の来日となる香港の刺客が好枠から発進!課題のスタートさえ決まれば面白い!

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2018年3月25日(日)

中京競馬11レース(15時40分発走)

第48回 高松宮記念(GⅠ)

中京芝1200m・4歳定量

 

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《追い切り後展望》

 

高松宮記念の追い切り展望をしていくにあたり、押さえておくべきポイントが1点あります。そのポイントとは21日(水)に栗東トレセンで行われた追い切りの時計が全体的に遅くなっている、というところ。21日の栗東トレセンは大雨の影響で水分を多く含んだ中での追い切りを強いられていますので、全体時計が遅い、という理由で高松宮記念出走馬の評価を下げてしまうと痛い目に遭ってしまいますから、十分注意してください。以上のポイントを踏まえた上で高松宮記念出走馬の最終追い切り動画をチェックした結果、重い馬場の栗東坂路で4ハロン53.2秒という好時計を叩き出したレッツゴードンキを追い切り推奨の1番手とする事にしました。重い馬場をもろともしない豪快な走りを見せていたのはもちろん、1週前にも栗東坂路の一番時計(4ハロン49.2秒)をマークしていますので、前年2着時と遜色ないデキに仕上がっているのは間違いないと思います。追い切り推奨の2番手は関東馬のレッドファルクス(美浦Wコース5ハロン66.5秒)。明け7歳になりましたが、年齢を感じさせない抜群の動きを見せていますので、人気に応える走りを見せてくれるのでは?と期待しています。他では、ファインニードル(栗東坂路4ハロン54.3秒)・ダンスディレクター(栗東坂路4ハロン54.6秒)の2頭は軽めの時計ながら、重い馬場の坂路を力強い脚取りで駆け上がり、充実期に差し掛かっている事をうかがわせる動きを見せていましたが、昨年の桜花賞馬・レーヌミノル(栗東CWコース5ハロン74.6秒)はレース間隔が詰まっているとはいえ、最終追い切りで強い負荷をかけられなかった、というところが引っ掛かるので、マイナス評価としたいです。

 

《追い切り後見解》

 

1枠1番 セイウンコウセイ(松田大作騎手)

キンシャサノキセキ(2010年・2011年)以来、史上2頭目となる高松宮記念連覇を目指す5歳のアドマイヤムーン産駒。シルクロードステークス2着から高松宮記念、というローテーションは昨年と全く同じですし、1月~3月で【3-4-0-0】という戦績を残しているように、寒い季節を得意としている馬ですから、高松宮記念連覇を達成しても不思議ない馬だと思いますが、昨年は得意の道悪馬場が味方しての勝利でしたので、週末に晴予報が出ている今年は昨年と同じパフォーマンスを発揮するのは難しいのでは?と考えています。また、鞍上の松田大作騎手が今年に入ってから【0-6-5-3】という低調な結果に終わっている点も気になりますし、昨年よりも不安要素が多くなっている事が気掛かりです。

 

4枠6番 レッドファルクス(M・デムーロ騎手)

スプリンターズステークス2連覇を果たした現役最強スプリンターが【2-0-1-0】と得意にしている中京芝1200mの高松宮記念で3つ目のスプリントGⅠタイトル奪取にチャレンジします。現在2連敗中という立場ではありますが、2走前のマイルチャンピオンシップは芝1600mの距離が長かった事、前走の阪急杯は前残りのレース展開になってしまった事、という風に過去2走は敗因がハッキリしていますから、得意の左回りコースに替わる今回は物足りない結果に終わった過去2走のリベンジを果たす事になっても驚けないのでは?と考えています。

 

4枠8番 レッツゴードンキ(岩田康誠騎手)

2015年桜花賞以来、2つ目のGⅠタイトル奪取を目指す6歳牝馬のキングカメハメハ産駒。昨年の高松宮記念でも2着に好走しているのですが、GⅠになるとなかなか勝ち切れない、というもどかしいレースが続いています。栗東坂路で行った1週前追い切り・最終追い切りでは6歳という年齢を感じさせない動きを披露していますし、ダート戦の前走・フェブラリーステークス(5着)でも馬場の内から鋭い末脚を使っていましたから、悪くても昨年並みの状態をキープしているのでは?と考えています。週末の晴予報で馬場が回復しそうな点もプラスに働くでしょうし、6歳の年齢が嫌われて人気が落ちるような事があれば、逆に買ってみたい、という気持ちになります。

 

5枠9番 ファインニードル(川田将雅騎手)

プラス18kgで明らかな太め残りだった前走・シルクロードステークスでセイウンコウセイ以下を完封する、という強い勝ちっぷりを披露した5歳のアドマイヤムーン産駒。栗東坂路での最終追い切りの動きが良かったのはもちろん、1週前にも栗東CWコースで好時計(6ハロン78.3秒)を叩き出しているように、完璧なレース運びを見せたシルクロードステークス時以上のデキにあるのは間違いありませんから、デキの良さでレッドファルクスをはじめとする強豪を負かす事になっても全く驚けないと思います。ただし、1度だけ左回りコースを走った2016年12月の浜松ステークス(1600万下)でスムーズにコーナーを回れない、という面を見せていましたから、左回りコースが絶望的に合わない可能性も否定できません。

 

6枠11番 ダンスディレクター(武豊騎手)

3ヶ月の休み明け初戦となりますが、レコード決着となった前走・阪神カップで勝ったイスラボニータとハナ差の接戦を演じるなど、芝短距離の重賞戦線で目覚ましい活躍をみせている8歳馬。2017年のシルクロードステークスでセイウンコウセイを破るなど、GⅠホースに先着した実績を持つ馬ではありますけど、直近2年は脚部不安の影響で高松宮記念に出走する事すらできませんでした。今回は過去2年の反省を踏まえ、高松宮記念出走前に実戦を使わず、放牧先やトレセンで入念に乗り込む、というこれまでとは違う調整方法を敢行していますので、万全の状態で高松宮記念に出走する事ができるのでは?と考えています。2015年のCBC賞で2着に入るなど、中京芝1200mでは【0-2-0-0】というまずまずの結果を残していますから、コース相性も問題ありません。

 

《最終予想オッズ》

 

①人気 レッドファルクス  2.2倍

②人気 レッツゴードンキ  4.8倍

③人気 ファインニードル  5.1倍

④人気 セイウンコウセイ  7.0倍

⑤人気 ダンスディレクター 8.5倍

⑥人気 ダイアナヘイロー  15.6倍

⑦人気 ブリザード     18.4倍

⑧人気 レーヌミノル    25.3倍

⑨人気 キングハート    31.0倍

⑩人気 ナックビーナス   32.7倍

 

《展開予想》

 

前走でハナを奪う競馬を見せたのがネロ・セイウンコウセイ・ダイアナヘイローの3頭になっていますけど、セイウンコウセイとダイアナヘイローはいずれも好位で控える競馬もできるタイプですから、逃げてナンボというタイプのネロが果敢にハナを奪い、前半600m通過33秒台中盤の平均ペースを形成する事になるのでは?と予想しています。単騎で逃げるネロをセイウンコウセイやファインニードルといった上位人気馬が追いかけ、ダンスディレクターとレッツゴードンキは中団やや前めのポジションで脚を溜め、実績最上位のレッドファルクスが中団後方のポジションで折り合いに専念する、という構図になる可能性が高いので、上位人気馬の仕掛けるタイミング次第でどんなレース展開になっても驚けないのではないでしょうか。

 

《高松宮記念の最終1着予想》

 

ブリザード

出走各馬の実力が拮抗していて、目移りするような好メンバーがそろっているレースではありますが、世界トップクラスのスプリンターが熾烈な争いを繰り広げている短距離王国・香港からやってきた刺客であるこの馬が混戦を断ち、高松宮記念のタイトルを奪取してくれるのでは?と予想しています。3走前のスプリンターズステークスでレッドファルクスに敗れていますけど、スムーズにレースを進められない中、レッドファルクスから0.2秒差の5着を確保していますし、来日2度目で日本の競馬への慣れが見込める状況であれば、レッドファルクスを逆転する事になっても不思議ありません。2走前の香港スプリントで強敵相手に3着という好結果を残し、レッツゴードンキにも先着している、という事実はとても重いものですし、陣営が望んでいた内枠(2枠3番)を引き当てたところからもこの馬の好走を後押しする材料になりそう。スタートが上手じゃないタイプですので、五分以上のスタートを切る事が勝つための絶対条件になりますけど、苦手のスタートさえ決まれば、日本馬を圧倒する場面があっても驚けません。

 

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