鳴尾記念2020予想【追い切り後分析】坂路単走でスピード感あふれる動き見せたアノ馬に◎!流れ不向きの前走凡退は度外視可能!前残り決着になりやすい開幕週の馬場は大歓迎!

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2020年6月6日(土)

阪神競馬11レース(15時35分発走

第73回農林水産省賞典 鳴尾記念(G3)

阪神芝2000m 3歳以上別定

 

★鳴尾記念2020★

★追い切り情報★

 

※追い切り時計

内容はJRA-VANの調教動画提供サービスやスポーツ新聞から抜粋

 

1枠1番 パフォーマプロミス(牡8歳 福永祐一 56kg)

3日(水):栗東坂路4ハロン52.8-38.4-25.2-12.7

坂路単走追い。終い重点の内容で、しなやかなストライドから鋭い決め手を発揮していたので、上々の追い切りを消化した、という風に解釈しています。ただ、最終追い切りをコースで済ませるのが好調時の調教パターンなので、レース間隔が空いている分の割引が必要です。

 

1枠2番 トリコロールブルー(牡6歳 和田竜二 56kg)

3日(水):栗東P5ハロン65.8-50.2-36.5-11.9

ポリトラックコース単走追い。鞍上が追い出したところでスッと反応し、終いにラスト1ハロン11.9秒の末脚を繰り出す、という形でしたが、時計の出やすいポリトラックコースなので、ラップタイムを額面通りに受け取るのは危険ですし、完歩も小さくて、迫力不足な動きに留まっていましたから、様子見程度の評価が妥当だと思います。

 

2枠3番 アドマイヤジャスタ(牡4歳 西村淳也 56kg)

3日(水):栗東CW6ハロン81.8-64.7-50.1-36.8-11.9

3頭併せの大外から追い上げる形になり、終い一杯に追われて併走最先着を果たしました。6ハロン81秒台のハイラップを刻んだ状態でラスト1ハロンを11.9秒にまとめる、という上々の時計を計測していますけど、完歩が小さく、こじんまりとした動きに留まっていますので、大きな上積みを期待するのは難しいかもしれません。

 

2枠4番 テリトーリアル(牡6歳 藤岡康太 56kg)

3日(水):栗東坂路4ハロン52.9-38.5-25.1-12.6

坂路単走追い。鞍上が追い出したところで頭の位置が定まらず、反抗するような素振りを見せていましたが、追い切りの段階から荒々しい面を見せるのはこの馬の個性ですから、気にする必要はありませんし、スナップの利いた素軽いフットワークで坂路を一気に駆け上がっていましたので、水準以上のデキには仕上がっています。

 

3枠5番 ブラックスピネル(セ7歳 松若風馬 56kg)

3日(水):栗東坂路4ハロン52.1-38.0-24.8-12.6

4歳2勝クラス・イメルとの併せ馬を敢行し、併走同入。年齢を重ねていくにつれて、追い切りでの終いの反応が少しずつ鈍くなっていて、今回の最終追い切りでも格下相手に食らいつくのがやっと…という状況でしたが、1年前の鳴尾記念で2着を確保している実績上位馬ですし、4ハロン52.1秒の速い全体時計をマークしているように、水準以上のデキは保っていますから、同型の出方次第では前年並みの走りを見せても何ら不思議ありません。

 

3枠6番 キメラヴェリテ(牡3歳 岩田望来 52kg)

3日(水):栗東坂路4ハロン53.7-38.4-25.1-12.6

坂路単走追い。先週の日本ダービーへの出走を視野に入れていたので、先週の時点で出走態勢は整えていたはずですし、終い重点の内容だった今回の最終追い切りでも力強い脚さばきを披露し、終いの反応の良さが目立つ形になっていましたから、状態面の不安はありません。

 

4枠7番 ラヴズオンリーユー(牝4歳 M・デムーロ 54kg)

3日(水):栗東CW5ハロン71.3-54.2-38.9-11.5

CWコース単走追い。ヴィクトリアマイル7着から中2週のローテーションということもあり、終い重点の軽い内容に留めています。唸るような手応えでグングン前進していた3歳時の追い切りと比較すると、完調手前の状態なのかな?と勘繰ってしまいますが、年明け初戦だった前回よりも終いの反応は鋭くなっていますし、2000mへの距離延長は歓迎材料ですから、牡馬相手のG3戦でも十分勝負になると思います。

 

4枠8番 レッドジェニアル(牡4歳 酒井学 56kg)

3日(水):栗東CW6ハロン81.9-65.7-51.6-38.2-12.1

5歳3勝クラス・サンレイポケットとの併せ馬を敢行し、併走同入。併せ馬の内側を走っていたとはいえ、目一杯に追われていた併走相手を馬なりの手応えで圧倒する、という見た目以上に中身の濃いスパーリングを消化しています。終いの反応も鋭くなっていますし、高いレベルのデキを維持しているのは間違いありません。

 

5枠9番 サトノフェイバー(牡5歳 古川吉洋 56kg)

3日(水):栗東CW6ハロン80.5-64.3-49.8-36.6-11.8

黄色いメンコを着用した状態でCWコースに現れ、終い重点の単走追いという形に。4ハロンを49.8秒という速い時計で入っていながら、ラスト1ハロンを11.8秒でまとめていますし、道中の手応えにも余裕がありましたから、少しずつ状態が上向いているのは間違いないでしょう。

 

5枠10番 サイモンラムセス(牡10歳 川須栄彦 56kg)

3日(水):栗東坂路4ハロン55.1-39.4-25.5-12.7

坂路単走追い。4戦続けてシンガリ負けを喫している10歳のベテランホースで、終い重点の内容だった最終追い切りでも頭の位置が定まらず、集中力を欠く場面が目立っていたので、一変を期待するのは酷だと思います。ただ、スムーズで先行した時は驚異の粘りを発揮しますから、ラストランで見せ場たっぷりのレース運びを披露することを期待しています。

 

6枠11番 ジェシー(牡5歳 坂井瑠星 56kg)

3日(水):栗東CW6ハロン87.6-70.7-54.8-39.8-12.7

※追い切り動画が公開されていないため、解説は省略

 

6枠12番 ドミナートゥス(牡5歳 松山弘平 56kg)

3日(水):栗東坂路4ハロン53.4-39.5-26.0-12.8

坂路単走追い。ストライドがゆったりとしている分、スピードに乗るまでに時間を要する感じでしたが、脚さばきはとても力強く、鞍上が追い出したところでの反応も上々だったので、右肩上がりの状態に差し掛かっているのは間違いありません。

 

7枠13番 レッドガラン(牡5歳 北村友一 56kg)

3日(水):栗東坂路4ハロン54.1-38.6-24.6-11.9

坂路単走追い。前走(新潟大賞典6着)時の最終追い切りと同じく、楽な手応えを保った状態でラスト1ハロン11.9秒の好時計をマークし、性能の高さを証明しています。コーナー4つのコース形態に対応できるのかどうか…というところが勝負の分かれ目になるかと思いますが、タフな坂路でへこたれる面を一切見せず、余力たっぷりの状態でフィニッシュ地点を通過した最終追い切りの内容はかなり良かったので、状態の良さでトリッキーなコース形態をクリアする可能性も十分あるかと思います。

 

7枠14番 アメリカズカップ(牡6歳 幸英明 56kg)

3日(水):栗東坂路4ハロン52.4-38.2-25.3-13.0

翌日のG1・安田記念で上位人気に支持されるインディチャンプとの併せ馬を敢行。攻め駆けするG1ホースとのスパーリングで3馬身ほど併走遅れを喫する形になっています。格上相手との併せ馬で遅れてしまうのは致し方ないところですけど、終いの反応がイマイチで、ラスト1ハロン13.0秒の時計を要した点も不安なので、変わり身を期待するのは難しいかもしれません。

 

8枠15番 エアウィンザー(牡6歳 川田将雅 56kg)

3日(水):栗東CW6ハロン81.8-65.6-51.6-37.7-11.9

3頭併せの真ん中から脚を伸ばし、余力を保ったまま併走最先着を果たしています。最終追い切りを坂路で済ませた前走(新潟大賞典9着)時とは異なり、コース追い併せ馬でしっかりと負荷を掛けてきた点は好感が持てますし、脚さばきも軽やかで、叩き2戦目の上積みが見込める状態に仕上がっていますから、巻き返しがあっても不思議ない存在です。

 

8枠16番 サトノルークス(牡4歳 武豊 56kg)

3日(水):栗東CW6ハロン84.2-66.4-51.4-38.1-11.8

翌日のG1・安田記念に出走するペルシアンナイト&4歳2勝クラス・コバルトブルーとの3頭併せを敢行。ペルシアンナイトに1馬身ほど併走遅れを喫する形になっていますけど、終いの反応は上々でしたし、3歳時よりもガッチリした体つきで最終追い切りに登場していたので、明け4歳ならではの成長力で骨っぽい相手に即通用する可能性も十分あるかと思います。ただ【内回り2000m特有の淀みない流れで道中の追走に手間取る可能性】がありますから、全幅の信頼を置ける存在ではない、と考えています。

 

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★追い切りランキング★

 

1位 レッドガラン

(馬なりで坂路ラスト1ハロン11秒台!)

2位 エアウィンザー

3位 レッドジェニアル

4位 キメラヴェリテ

5位 サトノルークス

 

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★予想オッズ★

 

①人気 ラヴズオンリーユー 1.8倍

②人気 エアウィンザー   4.3倍

③人気 サトノルークス   4.6倍

④人気 レッドガラン    8.2倍

⑤人気 キメラヴェリテ   8.6倍

 

★鳴尾記念2020★

★展開予想★

 

皐月賞で逃げの手に出た3歳馬・キメラヴェリテが出走しますけど、ブラックスピネルとサトノフェイバーも前々のポジションを確保したいタイプですし、ラストランを迎えるサイモンラムセスもハナを叩く形が理想ですから、どの馬が逃げることになっても、極端な遅い流れにはならず、前半1000m通過58秒台後半~59秒台前半の平均やや速めのペースを形成するのでは?と予想しています。

 

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【◎キメラヴェリテ】

実績以上に票を集めそうな感じですが、坂路単走の最終追い切りで終いに鋭い脚を繰り出して、好調さをアピールした上がり馬を本命に抜てきします。内寄りの偶数枠という理想的な枠を引き当てた点が味方しそうなのはもちろん、コーナー4つで道中の立ち回りの上手さが要求されるコース形態はこの馬にとってベストですし、大きく崩れた前走は差し・追い込み脚質向きの流れに巻き込まれたがゆえの凡退ですから、ペース不問で前残り決着になりやすい開幕週の阪神芝コースに替わるところも追い風になる、と考えました。

 

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