【アメリカジョッキークラブカップ2018】予想オッズ/レース展望/出走予定馬分析/1着予想/休み明け初戦も問題ないアノ馬が相性抜群の舞台で他馬を圧倒!

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2018年1月21日(日)

中山競馬11レース(15時45分発走)

第59回 アメリカジョッキークラブカップ(GⅡ)

中山芝2200m・別定戦

 

《AJCCのレース展望》

 

日本とアメリカが友好関係を築いた事を記念して創られたGⅡ競走・AJCCが今週の中山競馬場のメインレースになります。メジロアサマやタケホープ、グリーングラス、アンバーシャダイ、スペシャルウィークといった日本競馬界の発展に大きく貢献した名馬が勝ち馬として名を連ねているAJCC。昨年は7番人気という低評価に甘んじていた蛯名正義騎手騎乗・タンタアレグリアが先に抜け出していた1番人気・ゼーヴィントを馬場の内から一気に差し切り、重賞初制覇を果たしたものの、直線で牝馬・シングウィズジョイが落馬してしまい、後に予後不良となる、という悲しい出来事が起こってしまいました。今年の顔ぶれを見てみると、2015年の有馬記念でキタサンブラックを下しているゴールドアクターのほか、レベルが高い明け4歳からはミッキースワローダンビュライトレジェンドセラーといった素質あふれる逸材が参戦!近年まれにみる好メンバーがそろっている事もあり、後々のGⅠ戦線を占う意味でも重要な一戦になりますので、どうぞお楽しみに!

 

《予想オッズ》

 

1人気 ミッキースワロー  2.8倍

2人気 ゴールドアクター  3.0倍

3人気 ダンビュライト   3.0倍

4人気 レジェンドセラー  74.0倍

5人気 ブラックバゴ    10.1倍

6人気 ショウナンバッハ  25.6倍

7人気 トーセンビクトリー 34.7倍

8人気 マイネルミラノ   74.6倍

9人気 ディサイファ    114.6倍

 

《出走予定馬分析》

 

ゴールドアクター(武豊騎手 57kg)

2017年宝塚記念2着以来、約7ヶ月ぶりの実戦となるゴールドアクター。今回は百戦錬磨のレジェンドジョッキー・武豊騎手と初コンビを組みます。道悪馬場での激戦だった宝塚記念の疲労が完全に取れなかったため、昨秋のGⅠレース参戦を見送り、GⅡのAJCCから再始動する事になりました。芝2200mは【2-2-0-0】で2着以下に敗れた事がありませんし、中山芝コースでも【4-1-1-2】という上々の結果を残していますので、久々のレースであっても軽視する事はできません。美浦Wコースでの1週前追い切りで6ハロン81.7秒・ラスト1ハロン13.6秒というまずまずの時計をマークしていますので、最終追い切りでもしっかりとした時計を叩き出せば、今回も安定した走りを見せてくれる事でしょう。

 

ダンビュライト(M・デムーロ騎手 55kg)

 昨年は牡馬クラシック三冠を皆勤した明け4歳・ダンビュライト。これまでは武豊騎手とコンビを組む事が多かったのですが、今回は重賞レースで無類の強さを発揮するM・デムーロ騎手を鞍上に起用してきました。前走・サンタクロースS(1600万下)は楽な相手関係だったとはいえ、AJCCへ向けてお釣りを残している状態で勝ち切っているのですから、値打ちのある勝利だったと思います。中山芝2200mの条件を走るのは初めてになりますが、昨年の皐月賞で3着に入っているように、トリッキーな中山芝コースを得意にしている馬なので、気にする必要はないでしょう。条件戦だった前走よりも一気に相手が強化されますから、一気の相手強化に対応できるのかどうか、というところが最大のポイントになりそうです。

 

トーセンビクトリー(田辺裕信騎手 54kg)

父キングカメハメハ・母トゥザヴィクトリーという超良血で、2021年2月末で厩舎を解散する事が決まった角居勝彦調教師が管理している馬です。前走・有馬記念(GⅠ)は枠順抽選会で3枠5番という絶好枠を引き当てたものの、キタサンブラックをはじめとするハイレベルの中・超距離ホース相手に格の違いを見せられてしまい、14着に敗れてしまいました。2015年ローズS(GⅡ)3着や2017年クイーンS(GⅢ)2着など、牝馬限定重賞で好走した実績はありますが、牡馬相手の重賞レースでは好結果を残していませんので、今回もゴールドアクターやミッキースワローなど牡馬との力関係が取捨選択のポイントになってきそうです。

 

ミッキースワロー(横山典弘騎手 56kg)

2走前にAJCCと同コースのセントライト記念(GⅡ)を快勝している明け4歳馬・ミッキースワロー。デビュー当初は菊沢隆徳調教師の愛息・菊沢一樹騎手が手綱をとっていましたが、セントライト記念からはベテランジョッキー・横山典弘騎手へと手替わりする事になり、セントライト記念で皐月賞馬・アルアインを完封しています。前走・菊花賞(GⅠ)は人気を裏切る6着に敗れていますけど、極端な道悪馬場に対応できなかった事が最大の敗因ですから、良馬場であれば前走のような負けを喫する事はないでしょう。ポイントは中間の調整過程。美浦Wコースでの1週前追い切りが5ハロン73.1秒という物足りない全体時計になってしまったので、最終追い切りで一気に時計を詰める事が好走するための絶対条件になると思います。

 

レジェンドセラー(ルメール騎手 55kg)

年明けのフェアリーS(GⅢ)を制したプリモシーンや朝日杯FS(GⅡ)で2着を確保したステルヴィオなど、能力確かな3歳馬を輩出している関東のホープ・木村哲也厩舎に所属している明け4歳・レジェンドセラー。今回が重賞レース初出走になりますけど、近2走は関西圏への長距離輸送があったにも関わらず、馬体重を一気に増やしていたように、充実期に入っている事が明らかな馬ですから、相手関係が厳しくなったとしても、即通用する可能性を考慮しなければいけないのでは?と思っています。3戦連続でルメール騎手とコンビを組む点もプラス材料ですし、不安要素を一気に振り払う事になっても驚けません。

 

《レース展望から見るAJCCの1着予想》

 

ゴールドアクター

 AJCCが行われる中山芝2200mへのコース相性が抜群なのはもちろん、中10週以上の休み明け初戦の成績が【5-0-0-1】となっているように、長期休養明けでもしっかりと実力を発揮する事ができるこの馬の走りに注目!先週の中山芝コースは外差しが頻繁に決まっていましたので、安定した先行力を武器にしているこの馬向きの馬場状態になっているとは言えませんけど、近走よりも相手関係がかなり楽になっていますから、100%のデキじゃなくても、他馬との地力の違いで重賞制覇を果たす可能性が高いのでは?と予想しています。