【きさらぎ賞2018】追い切り後見解/枠順確定後見解/展開予想/最終1着予想/追い切りで好調さをアピールし、血統的にもタフな馬場がピッタリなアノ馬が中心!

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2018年2月4日(日)

京都競馬11レース(15時35分発走)

第58回 きさらぎ賞(GⅢ・NHK賞)

京都芝1800m(外回り)

3歳限定別定戦

 

《追い切り後展望》

 

最終追い切りで古馬顔負けのパフォーマンスを見せたのはダノンマジェスティでした。松若風馬騎手が騎乗しての最終追い切りになりましたが、栗東坂路4ハロン・51.1秒という抜群の時計をマーク。併走馬のスティッフェリオ(古馬1000万下)と激しいスパーリングを敢行し、しっかりと先着を果たしているほか、新馬戦の時の最終追い切りよりも動きが良化していますから、過剰人気気味になったとしても、馬券からは外す事ができない存在になるのでは?と予想しています。ダノンマジェスティの対抗格となるカツジ栗東CWコースで6ハロン・85.3秒というまずまずの時計をマーク。動きそのものはデイリー杯2歳Sと変わらなかったのですが、やや太め残りなのかな?という印象を持ちましたので、レース当日の馬体重に注意してください。今月1日(木)に追い切ったサトノフェイバー栗東坂路4ハロン53.3秒という上々の時計をマーク。軽々と栗東坂路を駆け上がっていましたので、前走からの上積みも十分あるのでは?と考えています。穴っぽいところではブラックタイド産駒・ニホンピロタイドの動きが良く見えました。栗東坂路4ハロン・51.8秒という全体時計が良かったのはもちろん、真っ直ぐに栗東坂路を登板していて、調子の良さを感じさせる動きを披露していますので、低評価に甘んじている今回こそが最大の狙い目になるのではないでしょうか。

 

《追い切り後見解》

 

3枠3番 サトノフェイバー(古川吉洋騎手)

父ゼンノロブロイ・母ヴィヴァシャスヴィヴィアンという血統で、デビュー前から追い切りで古馬を圧倒するなど、調教での動きの良さが高く評価されていた逸材です。キャリア1戦という厳しい状況であるのはもちろん、相手関係が一気に強くなる一戦になりますので、前走同様の楽な競馬に持ち込む事は難しいかと思いますが、1週前追い切り(栗東CWコース6ハロン78.7秒)と最終追い切りで抜群の動きを見せているのはもちろん、今の京都芝コースは前残りが多発する馬場傾向になっていますから、新馬戦と同じ単騎逃げを打つ事ができれば、先行馬有利の馬場傾向を味方につける可能性も十分あるのでは?予想しています。

 

5枠5番 レッドレオン(岩田康誠騎手)

父ディープインパクト・母レッドエルザという血統で、仕上がり途上だった新馬戦で味のある勝ちっぷりを見せた事もあり、骨っぽいメンバーがそろったきさらぎ賞でも穴人気する事が予想されています。新馬戦はタフな道悪馬場に苦しみ、道中の追走に手間取っていましたけど、エンジンが掛かってからの推進力は目を見張るものがありましたし、新馬戦からの上積みが見込める状況であれば、好勝負に持ち込んでも不思議ないのでは?と予想しています。今回は相手が強すぎる印象もありますけど、先々は重賞レースでも勝負になる逸材ですし、道中の折り合いに苦労するタイプではありませんから、前走から200m距離が延長される点はプラスに働く、と考えています。

 

7枠8番 グローリーヴェイズ(M・デムーロ騎手)

父ディープインパクト・母メジロツボネという血統で、母系にはメジロライアンやメジロラモーヌといったメジロ牧場の全盛期を支えた名馬が名を連ねています。前走・こうやまき賞(500万下:中京芝1600m)は2着に敗れていますけど、430kg台の小柄な馬だった事もあり、中京芝コースの直線に待ち構えている急坂を上手くクリアできなかったがゆえの凡退ですから、直線急坂コースの前走から直線平坦コースの京都芝コースに替わる点はプラスに働くのでは?と予想しています。ただし、前走はスタートで出遅れてしまっていますので、五分以上のスタートを切り、ゲート難を克服できるのかどうか、というところが大きなポイントになると思います。

 

8枠9番 ダノンマジェスティ(松若風馬騎手)

父ディープインパクト・母ドバイマジェスティという血統で、2017年の皐月賞を制したアルアインを全兄に持つ良血馬。満を持して出走した新馬戦では単勝オッズ1.4倍という抜けた1番人気に支持され、中団位置から上がり3ハロン33.0秒の驚異的な末脚を披露し、見事新馬勝ちをおさめました。新馬戦の直線で馬場の外側にヨレる、という幼い面を見せてはいましたが、今回は直線でもたれる癖を解消するため、リングバミという馬具を着用しますので、新馬戦以上のパフォーマンスを見せる可能性も否定できない状況になっています。主戦の和田竜二騎手が騎乗停止となり、若手の松若風馬騎手に乗り替わる点がどうか、という面はありますけど、最終追い切りでも3歳馬離れした圧巻の動きを見せていますので、余程の事がない限り、3着を外す事はない、と考えています。

 

8枠10番 カツジ(松山弘平騎手)

父ディープインパクト・母メリッサという血統で、全兄・ミッキーグローリーは現時点で8戦4勝という好結果を残しています。母メリッサは芝1200mの北九州記念(GⅢ)を勝っている短距離ホースでしたので、1800mへの距離延長が大きな課題になると思いますけど、道中の折り合いに苦しむタイプではありませんから、1800mも許容範囲内だと思います。1週前追い切り(栗東CWコース6ハロン82.2秒)と最終追い切りで水準以上の時計をマークしているように、フレグモーネ(皮下組織の疾患)で朝日杯FS(GⅠ)を回避した影響を感じさせない動きを中間の調整過程で披露していますので、休み明け初戦という状況であっても、軽視する事はできないと思います。また、新馬戦で道悪馬場を克服していますから、道悪馬場になっても全く問題ありません。

 

《最終予想オッズ》

 

①人気 ダノンマジェスティ 2.3倍

②人気 グローリーヴェイズ 2.8倍

③人気 カツジ       3.5倍

④人気 レッドレオン    11.1倍

⑤人気 サトノフェイバー  13.4倍

⑥人気 オーデットエール  23.1倍

⑦人気 ラセット      23.9倍

⑧人気 ニホンピロタイド  44.9倍

⑨人気 スラッシュメタル  82.5倍

⑩人気 スーサンドン    318.5倍

 

《展開予想》

 

今月末に定年を控えている岩元市三厩舎が管理していて、芝1200mの新馬戦を勝っているスーサンドンがエントリーしていますので、短距離志向の強いスーサンドンが果敢にハナを奪う展開も考えられますが、前走で楽にハナを奪っているサトノフェイバーが先手を主張し、平均よりも遅いペースを形成していくのでは?と予想しています。1番人気確実なダノンマジェスティは道中の折り合いに専念する事になりそうですけど、幼い気性の持ち主でもありますから、やや掛かり気味に先行する可能性も否定できません。カツジも前走で先行する競馬を試みているものの、こちらは血統面での距離不安がありますので、前走よりも後ろのポジションで脚を溜める競馬をするはず。また、グローリーヴェイズは新馬戦で先行する競馬を見せているものの、前走でゲート難がある事を見せてしまったので、前走に引き続いてスタートを失敗してしまうと、最後方に近いポジションからの競馬を強いられるかもしれません。

 

《きさらぎ賞の最終1着予想》

 

サトノフェイバー

今の京都芝コースは例年以上に時計が掛かるタフな馬場状態になっていますけど、血統的にタフな馬場が一番合うはずのこの馬を中心視します。追い切りの動きも相変わらず良いですし、レース展開の利も見込める状況であれば、ダノンマジェスティやカツジといった良血馬相手でも互角以上の走りを見せられるのでは?と予想しています。過去5年のきさらぎ賞でキャリア1戦の馬は馬券圏内ゼロ、という不利データに該当していますが、世代屈指のポテンシャルの高さを誇るこの馬ならば、不利データを吹き飛ばす走りを見せてくれるはずです。